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アー「君、男の子だったのかね？」
素っ頓狂とした顔を傾けて、その答えを今か今かとウィーズリーおじさんは待っている。
『ち、違いますよ！』と言った私の間抜けた声に後ろにいたクィリナスが鼻で笑う声が聞こえた。
私の声をフレッドが声を被せる。
フ「ああ、そうさ！王子って言ってるんだから、男じゃなくちゃダメだろ、親父」
今度はフレッドも私の肩を組み、抵抗しようとする私は虚しくその力に負けて、どうやらウィーズリーおばさんもその言葉をすっかりと信じたようだった。
ウィーズリーおじさんが壊れたメガネを取り上げ、杖で軽く叩くと、メガネは新品同様になる。
「さあ、もう行かにゃならん」と、ハグリッドが言うのを合図に、私は半ば諦めたような態度を示した。
ハグ「みんな、ホグワーツでまたな！」
ハグリッドは大股で去って行く。人波の中で、ひときわ高く、頭と肩がそびえていた。
「''ボージン・アンド・バークス''の店で誰に会ったと思う？」と、グリンゴッツ銀行の石段を上がりながら、ハリーがロンとハーマイオニーに話し掛ける。
私は、この先にどんなことが起こるのかが、容易に想像出来ていた。そうして腹を括ることに決める。
ハ「マルフォイとマルフォイの父親と─────Aなんだ」
その言葉を言った瞬間、クィリナスの顔が憤懣たる赤色になったことを私は目で認めた。
ロ「何してたんだよ、A」
『何って……人聞きの悪いな。偶然あったんだよ』
「ボージン･アンド･バークスで？」と言ったロンの顔には訝しげなものが宿っている。
『違う違う────ハリーがその店の暖炉から出ることを知ってたから……』
ハ「もしかして予見してた？」
『勿論、だから助けに行こうと向かってたら、たまたまその二人とあって、そうしてついて行かなくちゃなっただけ』
少し曖昧にしながら言うと、ウィーズリーおばさんは、「あら、まあ」と穏やかな声を出した。
モ「仕方がないですもの。ブラック家ですからね、人付き合いはしなきゃいけないし、大変ね」
ウィーズリーおばさんは、心底慈しむような声で私を見ていた。
なんて優しい人なんだろう。
「ルシウス・マルフォイは、何か買ったのかね？」と、後ろからウィーズリーおじさんが厳しい声で言う。
ハ「いえ、売ってました」
そういった時、ハリーは私の方に目配せをしていた。その意味はちゃんと分かっている。
私はポケットの中で、あの''黄金の指輪''を指で回した。
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ナタデココ(プロフ) - 確か最後にクィリナスが登場してたような気がするんですけど……… (2023年2月13日 1時) (
レス) id: bb115dbd7a (このIDを非表示/違反報告)
ナタデココ(プロフ) - あの！今ある場面を探してて上級生の女の子達にロックハートがどうちゃらこうちゃらで絡まれててセブルス登場して口論になる場面ってありませんでしたっけ？あるなら何話か教えてください🙏。この作品じゃなかったらどの作品が教えてくれませんかね？……… (2023年2月13日 1時) (レス) id: bb115dbd7a (このIDを非表示/違反報告)
白眉(プロフ) - セブ推しさん» 嬉しいです！頑張っていきます！ (2022年4月7日 7時) (レス) id: 1c6ab8c3e1 (このIDを非表示/違反報告)
セブ推し - めちゃくちゃ面白いです！！ずっとキュンキュンさせてもらっています！これからも頑張って下さい！ (2022年4月3日 21時) (レス) id: 812d6fc9b4 (このIDを非表示/違反報告)
白眉(プロフ) - レイさん» ありがとうございます！頑張ります (2022年3月27日 16時) (レス) id: 1c6ab8c3e1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：白眉 | 作成日時：2022年3月5日 13時
