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ド「おい、全然答えになってないじゃないか」
マルフォイは、彼女と共にこちらに近づきながら、咎めるような声を出した。
『チッチッチッ』と、挑発しうる調子で彼女は、一種の軽侮の念を抱いたように見える。
『まだまだだな、君ってやつは』
ド「どういうことだ」
マルフォイは血塗られたトランプの次に、僕が隠れているキャビネットを見て、僕は咄嗟に戸の隙間から体を離した。
動悸が激しく鳴る。かくれんぼをする時の子供のような胸さわぎ。
そうして、その動悸が激しく速まり、呼吸が微かに乱れ、必死に手で口を覆って、音を立てない。
『何でも単純に求めるなよ、簡単に答えを言うわけないだろ？』
「ってことは─────」と言ったマルフォイの手がこちらに手を伸ばしている。
─────駄目だ。
バレる。そう感じた僕は、思わず目を瞑って、マルフォイの意地悪げな顔を見まいとした。
『だから、触るなって』
ポンっと軽い音が鳴る。恐る恐る隙間から覗きみれば、Aがマルフォイの伸ばした腕を止めていた。
マルフォイは、渋々と言った調子でAに向けて、肩を竦めれば、身を翻してルシウスの元に戻っていく。
そうして苦笑したAは、こちらの方を見て、綺麗な人差し指を口に当て、ウインクを送った。
僕がいるキャビネットに─────────多分、僕に。
その時の衝撃は物凄い強さを持って、僕を動揺させ混乱する羽目になる。
バレている。Aに─────いつから？
もしかして、初めから？
「決まりだ」と、カウンターの前でルシウスが言う声がすぐに聞こえてきた。
ル「A、行くぞ」
ドラコを連れたルシウスは、彼女の方を見て、その次に怪しげな道を見る。
その行動に彼女は一瞬考えたように押し黙って、外の光景とこの訝しげな店の中を見て、次に飄々とした笑みを浮かべて、ルシウスを見たであろう。
『私、ここにいます』
「おや？」とルシウスの瞳が一瞬揺らぐ。
ル「なぜかね？」
『まあ、純血なブラックの嗜みというところですかね』
本心は絶対に現さないぞ、という意気込みが感じ取れたその言葉にルシウスは、深くは追求せず「ふむ」と言った後、マルフォイを連れて店を出ていく。
彼らが出ていき、店の扉が閉まる。
店主はさっさと奥に引っ込んで、店の中には僕と彼女だけが残った。
〇
『いつまで隠れてないで、早く行こうよ、ハリー』
私は、キャビネットに話しかける。
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ナタデココ(プロフ) - 確か最後にクィリナスが登場してたような気がするんですけど……… (2023年2月13日 1時) (
レス) id: bb115dbd7a (このIDを非表示/違反報告)
ナタデココ(プロフ) - あの！今ある場面を探してて上級生の女の子達にロックハートがどうちゃらこうちゃらで絡まれててセブルス登場して口論になる場面ってありませんでしたっけ？あるなら何話か教えてください🙏。この作品じゃなかったらどの作品が教えてくれませんかね？……… (2023年2月13日 1時) (レス) id: bb115dbd7a (このIDを非表示/違反報告)
白眉(プロフ) - セブ推しさん» 嬉しいです！頑張っていきます！ (2022年4月7日 7時) (レス) id: 1c6ab8c3e1 (このIDを非表示/違反報告)
セブ推し - めちゃくちゃ面白いです！！ずっとキュンキュンさせてもらっています！これからも頑張って下さい！ (2022年4月3日 21時) (レス) id: 812d6fc9b4 (このIDを非表示/違反報告)
白眉(プロフ) - レイさん» ありがとうございます！頑張ります (2022年3月27日 16時) (レス) id: 1c6ab8c3e1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：白眉 | 作成日時：2022年3月5日 13時
