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ハー「あなた達は分かってるんでしょ？マルフォイに騙されたって」
その言葉は紛うことなき正論であったが、幼心地にもそんなことを二人は認めたくないようで、ハリーは「行こう」とだけ呟いた。
しかし、ほんの十歩も進まないうちに取っ手のドアがガチャガチャと鳴る。私達はまた、ドクドクと心臓を早鐘とさせた。
飛び出してきたのは、やはり原作通りのピーブスだ。
私達を見ると歓声を上げて、大喜びをするように空中で飛び上がって、ぐいっと近寄ってくる。
ロ「お願いだから、黙って……そうじゃないと、僕達退学になっちゃう」
ピーブスはお腹を抱えてケラケラと笑い、優位になった強者のごとく私達を見下した。
ピー「真夜中にフラフラしてるのかい、一年生ちゃん？チッチッチ……悪い子、悪い子、捕まるぞ」
『ロン、もう諦めて逃げようぜ、どうせ言いふらすんだ』
私はこれから起こることが容易に予想でき、ロンの肩に手を置いて、まだ縋り願いを乞うロンを正気にさせる。
『ほら、ロンってば』と呆れたようにして肩を竦めさせると、ピーブスが目を丸くした。
ピー「こ、これは──── ヘカテ様！とんだご無礼を……」
ピーブスは深々と床に頭を擦り付け……擦り付けすぎで床に頭がうっすらとのめり込んでいた。
『ヘカテ？誰だよ、そんなあだ名持ってる奴───ちょっと恥ずかしくなるあだ名だ』
私はケラケラとお腹を抱えて、3人に交互に目配せをしたが、至って真面目、聖人君子のごとく私を見つめている。
静寂の中に響く私の笑い声。それが段々と小さくなって、私は苦笑いを浮かべる。
『え、うそうそ……違うよね？』と自分の方を指さして、冷や汗をかいた。
ロ「え、A。自分の通り名を覚えてないの？」
ハーマイオニーが心底呆れたように私を見下して、腕を組んで私を真摯に見つめた。
''この御方に クロノスの御子ゼウスは
他の者たちに抜きんでた栄誉を与えられた
ポセイドンが獲物を授けようとも
ヘルメスが家畜を与えようとも
彼女はそれに勝るものをたやすくさずけたり
それらを造作も無く奪われたりもなさるのだ
その気ひとつで 気まぐれに
お気の向くままに ────''
ハー「ヘシオドス''神統紀''ヘカテ頌のそう書かれているわ。みんながそうあなたを
ハーマイオニーが憎々しげに顔を顰めさせるがそんなの聞いてない。
私は少し恥ずかしい心持ちがした。
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蒼衣(プロフ) - うあ・・・「油性ペンはアルコールで落ちるよ」って教えてあげたい・・・！！！とても読みやすいです！！ (2022年9月27日 13時) (
レス) @page15 id: 07bd606f9d (このIDを非表示/違反報告)
白眉(プロフ) - 夜さん» うわ！！ありがとうございます！めっちゃ頑張ります！ (2022年2月27日 9時) (レス) id: 1c6ab8c3e1 (このIDを非表示/違反報告)
夜 - すごい面白いです。一気読みしました！キャラ設定がぶれてなくて読みやすいです。応援してます‼️すごい好きです♡ (2022年2月18日 16時) (レス) id: bd1153db02 (このIDを非表示/違反報告)
白眉(プロフ) - ノッブ@ウマ娘のトレーナーさん» う、嬉しすぎて……ちょっと今、感極まってます！ありがとうございます！頑張ります！ (2022年2月15日 8時) (レス) @page1 id: 1c6ab8c3e1 (このIDを非表示/違反報告)
ノッブ@ウマ娘のトレーナー(プロフ) - とても読みやすい文体で、夢主に好感持ちました(*´-`)更新、頑張って下さい💪 (2022年2月15日 8時) (レス) @page43 id: 661d0e9254 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：白眉 | 作成日時：2022年2月9日 21時
