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ロンは、私とハリーに魔法使いのチェスの手解きを手取り足取り教えてくれた。
無論、画面や本で見知った場面が目の前で繰り広げられるのだが、わたしの頭はてんで駄目でついて行くのもやっとなぐらい。
ロンのチェスは古くてヨロヨロでお爺さんからのお古らしいけど、古い駒だからといって弱いという訳では無い。
ロンは駒を知り尽くしていて、駒は命令のままに動くに対して、シェーマスから借りた駒を使っていた私とハリーに駒は全くと言っていいほど信用していなかった。
初心者の私とハリーに向かって駒が勝手なことを叫んで混乱させる。
〇
クリスマスの朝、私はまだ眠たく起きる気力もなく、ベッドに横たわりながら、また二度寝をしようとした瞬間。
バタバタとこの東塔に孤独に住まう私の部屋に何かが向かってくる音が響いて、私は顔を少しばかり上げて扉の方を見た。
バタッと扉が開き、隙間から見えた赤毛とくしゃくしゃの黒髪を見て、安心した私はもう一度顔を枕に埋める。
「A！今日はクリスマスだよ！寝てないで起きて」という二人の声を聞きつつ、寝に入ろうとしていた。
『女の子の部屋に勝手に入っちゃダメでしょ』
枕に顔を埋めながら、そんなことを言うものだから、二人は私の肩を強い力で揺らす。
ロ「女の子なんて思ってないぜ」
『はい、ロンは退場』と杖を一振して、ロンを扉の方まで追いやる。
ロ「ちょ、冗談だって」
ロンは慌てたように床にへばりつき、扉へと押しやる力に密かに抵抗を示していた。
そうして、ロンの燃えるような赤毛のとなりに、これまた隣に赤々としたプレゼントが鎮座している。
『え、えぇぇ！！』と私はベッドから飛び出して、足元に無数に置かれているプレゼントの山を目にした。
目を疑うほどの光景。こんなにもプレゼントをくれるような人がいたなんて、失礼ながら思ってしまう。
ハ「メリークリスマス、A」
ハリーはプレゼントを持ちながら、にこやかな笑みを浮かべている。
『メリークリスマス！』と私はハリーのプレゼントを受け取って、ハリーへのプレゼントを渡した。
〇
その後は、ハリーとロンが私の部屋へと自分たちのプレゼントを運んでから、私の部屋で共にプレゼントを開け始めた。
こんなにもプレゼントを貰えたのは初めてだった。あんまり高望みしない質だから、高校生となると同時に消えたプレゼントが懐かしい。
不意に優しい笑みがこぼれる。
ラッキーアイテム
革ベルト
ラッキーカラー
あずきいろ
ラッキーナンバー
8
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蒼衣(プロフ) - うあ・・・「油性ペンはアルコールで落ちるよ」って教えてあげたい・・・！！！とても読みやすいです！！ (2022年9月27日 13時) (
レス) @page15 id: 07bd606f9d (このIDを非表示/違反報告)
白眉(プロフ) - 夜さん» うわ！！ありがとうございます！めっちゃ頑張ります！ (2022年2月27日 9時) (レス) id: 1c6ab8c3e1 (このIDを非表示/違反報告)
夜 - すごい面白いです。一気読みしました！キャラ設定がぶれてなくて読みやすいです。応援してます‼️すごい好きです♡ (2022年2月18日 16時) (レス) id: bd1153db02 (このIDを非表示/違反報告)
白眉(プロフ) - ノッブ@ウマ娘のトレーナーさん» う、嬉しすぎて……ちょっと今、感極まってます！ありがとうございます！頑張ります！ (2022年2月15日 8時) (レス) @page1 id: 1c6ab8c3e1 (このIDを非表示/違反報告)
ノッブ@ウマ娘のトレーナー(プロフ) - とても読みやすい文体で、夢主に好感持ちました(*´-`)更新、頑張って下さい💪 (2022年2月15日 8時) (レス) @page43 id: 661d0e9254 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：白眉 | 作成日時：2022年2月9日 21時
