９７ ページ47
『暇な時は大体ここに来て、閲覧禁止の本を見てる。先生の許可が必要らしいけどね、まあ、そこは上手くちょろまかせば一発だよ』
ケラケラと笑う私に三人は互いに顔を見合わせて、呆気にとられたように小さく吹き出すように笑った。
『なんだよ、笑うなんて失礼な人達だな』と私は少し不貞腐れたように梯子で寛ぐ。
ハー「いや、あなたが勉強をするなんて意外で────」
『失礼だな、この頭の良さは努力の賜物だぞ』
ロ「授業以外での頭の良さはてんで駄目だけどな」
気分を害したように梯子の途中で寛ぎながら、ロンに不満げな顔をして見せた。
「じゃあ、君はニコラス･フラメルのことを知ってる？」とハリーは少し希望を持って聞いてきたようだ。
頭の良さは努力の賜物という私の言葉にあやかって聞いている。
それに触発された私は、言ってもいいような言ってはいけないような狭間で揺れ動き、正直私の心は言ってもいい方に彷徨していた。
静寂に包まれる図書館。私たちの微かに聞こえる息と図書館を歩くマダム･ピンスの足音が静寂を掻き乱している。
『チッチッチッ、私の情報収集能力を馬鹿にしちゃ困るね。ブラックにはブラックなりの情報収集の道があるんだぞ』
私はいつもの調子を取り戻して、ヘラっとした態度で機嫌よくカールがかった髪の毛をいじくった。
ハ「じゃあ─────！」
『教えない』ときっぱりハグリッドのように突き返すと、不満そうにハリーが私の次に頬杖をつく。
『ほら、言ったでしょ。とにかく好機を逃さなければ、自然と情報は集まるもんだって』
〇
異性との健全なる交際、肉体的精神的鍛錬、学問への奮励などの社会的な有為人物になる布石を尽く誤手を打つ。
異性からの独立、肉体的精神的衰退、学問の降参などの打ってはいけない布石を打ちまくっていた前の世界での私は、この世界においてクリスマス休暇というものは重要な点である。
勿論、クリスマス休暇というものが始まると、私もハリーもロンもニコラス･フラメルの事など忘れてしまっていた。
ハリーとロンだけの寝室にも忍び込んで三人で過ごし、無論、私の自室に呼んで過ごすこともある。
談話室もいつもより閑散として、暖炉の傍の心地よい肘かけ椅子に座ることも出来た。
何時間も座り込んで、串に刺せるものはおよそ何でも刺して火で焙って食べたし、二人は、マルフォイを退学させる策を練っていた。
ラッキーアイテム
革ベルト
ラッキーカラー
あずきいろ
ラッキーナンバー
8
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 122人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ハリーポッター」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
蒼衣(プロフ) - うあ・・・「油性ペンはアルコールで落ちるよ」って教えてあげたい・・・！！！とても読みやすいです！！ (2022年9月27日 13時) (
レス) @page15 id: 07bd606f9d (このIDを非表示/違反報告)
白眉(プロフ) - 夜さん» うわ！！ありがとうございます！めっちゃ頑張ります！ (2022年2月27日 9時) (レス) id: 1c6ab8c3e1 (このIDを非表示/違反報告)
夜 - すごい面白いです。一気読みしました！キャラ設定がぶれてなくて読みやすいです。応援してます‼️すごい好きです♡ (2022年2月18日 16時) (レス) id: bd1153db02 (このIDを非表示/違反報告)
白眉(プロフ) - ノッブ@ウマ娘のトレーナーさん» う、嬉しすぎて……ちょっと今、感極まってます！ありがとうございます！頑張ります！ (2022年2月15日 8時) (レス) @page1 id: 1c6ab8c3e1 (このIDを非表示/違反報告)
ノッブ@ウマ娘のトレーナー(プロフ) - とても読みやすい文体で、夢主に好感持ちました(*´-`)更新、頑張って下さい💪 (2022年2月15日 8時) (レス) @page43 id: 661d0e9254 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：白眉 | 作成日時：2022年2月9日 21時
