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ハリーは間抜けた顔をして、私の方をまじまじと見つめる。
『なに？何かついてる？』と私は手を止めて、またソーセージを一口頬張った。
ハ「─────ううん、大丈夫だよ」
少々の緊張は解れたようでソーセージを頬張るハリーに私はロンとハーマイオニーに目配せをした。
''これが私の実力さ''とでも言いたげな顔を向けると、二人は呆れたように肩を竦めるばかり。
十一時には、学校中の皆んながクィディッチ競技場の観客席へと押し寄せ、荘厳の中で密かに盛り上がりを見せていた。
ロンが作ったボロボロの旗の下には、絵の下手なディーンが描いたであろうグリフィンドール寮のシンボルであるライオンがいる。
私は更衣室からクィディッチ用の真紅の競技用ローブに着替えながら、それを見ていた。
「……ゴホッ」と少し下手な咳払いらしきものをウッドがする。
それに私もグリフィンドールの選手も厳粛な雰囲気を保ち、輪になってウッドの方に目をやった。
ウ「いいか、野郎ども」
「それと、女性たちもよ」と、チェイサーのアンジェリーナ・ジョンソンが付け加える。
ウ「失礼、女性諸君も……いよいよだ。今年は、ここ何年振りかの最高のグリフィンドール・チームだ。この試合はいただきだ、間違いない」
そうしてウッドは、''負けたら承知しないぞ''とでも言うように余すことなく時間をかけて、全員を睨みつけた。
ウ「よーし。 さあ時間だ。幸運を、全員頑張れよ」
あの双子について行って、更衣室から出て、大歓声に迎えられてグラウンドに出て行く。
審判のマダム･フーチがグラウンドの真ん中に立って、箒を手にして両チームを待っていた。
これ以上にないほどの高揚した気分に満遍なく浸って、膝が震えないように心底祈るばかりである。
「さあ、皆さん、正々堂々と闘いましょう」と、全選手が周囲に集まるのを待ってマダム・フーチの声が聞こえた。
それがどうやら、スリザリンキャプテン五年生のマーカス・フリントに向かって言っているらしいということに、何となく気がつく。
フリントと言うやつを目前にして私が思ったことはただ一つ。
─────トロールの血が流れているみたいだ。
ボロボロの旗がもう一度目に入った時、私は俄然とやる気と勇気が滲み出して、ゴクリと唾を飲み込む。
大丈夫、絶対ハリーを守ってやる。
箒をしっかりと握りつつ、私はハリーの方を向いた。
彼もまたやる気に満ちたように私に向かって、ただ一回だけ大きく頷いた。
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蒼衣(プロフ) - うあ・・・「油性ペンはアルコールで落ちるよ」って教えてあげたい・・・！！！とても読みやすいです！！ (2022年9月27日 13時) (
レス) @page15 id: 07bd606f9d (このIDを非表示/違反報告)
白眉(プロフ) - 夜さん» うわ！！ありがとうございます！めっちゃ頑張ります！ (2022年2月27日 9時) (レス) id: 1c6ab8c3e1 (このIDを非表示/違反報告)
夜 - すごい面白いです。一気読みしました！キャラ設定がぶれてなくて読みやすいです。応援してます‼️すごい好きです♡ (2022年2月18日 16時) (レス) id: bd1153db02 (このIDを非表示/違反報告)
白眉(プロフ) - ノッブ@ウマ娘のトレーナーさん» う、嬉しすぎて……ちょっと今、感極まってます！ありがとうございます！頑張ります！ (2022年2月15日 8時) (レス) @page1 id: 1c6ab8c3e1 (このIDを非表示/違反報告)
ノッブ@ウマ娘のトレーナー(プロフ) - とても読みやすい文体で、夢主に好感持ちました(*´-`)更新、頑張って下さい💪 (2022年2月15日 8時) (レス) @page43 id: 661d0e9254 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：白眉 | 作成日時：2022年2月9日 21時
