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「ねえ、A」とハリーは楽しげに箒に跨りながら、輝く笑顔で私の方に顔を向けた。
ハ「ウッドが来るまでに、二人で飛ばない？」
『んー』と自分のニンバス2000を見て大きな空を仰ぎ見る。
『うん、いいよ、飛ぼう』
私とハリーは箒に跨って、あの授業の時のようにウキウキとした気持ちを持って、強く地面を蹴りあげた。
ゴールポストのあいだを行ったり来たり、フィールドを急降下したり急上昇したりしてみる。
ニンバス2000はあの授業の時に使ったような曲者ではなく、持ち主の思い通りに少し触っただけで思いのままに飛んでみせた。
「おーい！降りてこい！二人とも」と下から手を振ってこちらに合図をする人影が見えた。間違えなく彼がオリバー･ウッドに違いない。
目配せをした私とハリーはすぐさま、大きな木製の箱を脇に抱えたウッドの近くに着陸をした。
「おみごと」と言ったウッドは、目を輝かせている。
ウ「マクゴナガル先生の言っていた意味がわかった────君らは、まさに生まれつきの才能がある」
はにかみながらハリーは嬉しそうに頭を掻き、私は口の端をあげた。
ウ「やあ、君がA･ブラックだね？お見事」
ウッドは大きな手をこちらに差し出しながら、私はその手を取って明朗快活に挨拶を交わした。
ウ「よし、今夜はルールを教えよう。それから週三回チーム練習に参加だ」
そうしてウッドは私達に丁寧にクィディッチのルールの説明を始めた。まずはチェイサーというポジションから始まり、ブラッジャーの話へといった。
それからはビーターの話、シーカーの話へと変わる。
ウ「さて次は、シーカーだ。ハリー、君のポジションだ。クァッフルもブラッジャーも、気にしなくていい」
ハ「クァッフルもブラッジャーも僕の頭を叩き割さえしなければね」
吠えるように笑うウッドは、今夜大変気分がいいようで、意気揚々も最後の小さなボールを取り出した。
金色で胡桃ぐらいの羽が生えた金のスニッチは、映画で見た時よりも感動させられるものがある。
ウ「これが金のスニッチ。一番重要なボールで捕まえるのが難しい───そこでシーカーのハリーとディーカーのAの出番だ」
私とハリーは互いに顔を合わせて、もう一度ウッドの方を見つめた。
ウ「捕まえるのはシーカー、そして敵の錯乱行動を守るのがディーカー。スニッチが捕まらない限り試合は終わらない」
''シーカーとディーカー
君達は異体同心というわけさ''
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あずきいろ
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8
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蒼衣(プロフ) - うあ・・・「油性ペンはアルコールで落ちるよ」って教えてあげたい・・・！！！とても読みやすいです！！ (2022年9月27日 13時) (
レス) @page15 id: 07bd606f9d (このIDを非表示/違反報告)
白眉(プロフ) - 夜さん» うわ！！ありがとうございます！めっちゃ頑張ります！ (2022年2月27日 9時) (レス) id: 1c6ab8c3e1 (このIDを非表示/違反報告)
夜 - すごい面白いです。一気読みしました！キャラ設定がぶれてなくて読みやすいです。応援してます‼️すごい好きです♡ (2022年2月18日 16時) (レス) id: bd1153db02 (このIDを非表示/違反報告)
白眉(プロフ) - ノッブ@ウマ娘のトレーナーさん» う、嬉しすぎて……ちょっと今、感極まってます！ありがとうございます！頑張ります！ (2022年2月15日 8時) (レス) @page1 id: 1c6ab8c3e1 (このIDを非表示/違反報告)
ノッブ@ウマ娘のトレーナー(プロフ) - とても読みやすい文体で、夢主に好感持ちました(*´-`)更新、頑張って下さい💪 (2022年2月15日 8時) (レス) @page43 id: 661d0e9254 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：白眉 | 作成日時：2022年2月9日 21時
