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その何にもない暗い目を見つめながら、私は杖が修復されるともに自らも修復されることをひしひしと身に感じていた。
『なんて言うか、ほら、プライドみたいなものがあるんですよ』
いつもとは違った調子でケラケラと笑い、呼吸を大きく繰り返す。
大丈夫、もう体が痛くない────やっぱり、この杖との呼応率が高いから、影響が大きいのか……
『ありがとうございます』と礼を言って立ち去ろうと杖をローブに入れようとした瞬間、私は背をさすられたような嫌な感覚が身に走る。
クィ「と、とても、綺麗なつ、杖ですね……」
目線を下に下ろせば、私の杖をクィレル先生が優しく繊細な物を触るかのような手つきで私の杖を触っていた。
『あ……』と呟く。
『そうですか、ありがとうございます』
静かな湖と木々の合間を抜けていく風。
そして目の前に佇むクィレル先生。どれもが共鳴し合い、私を撹乱させ、不穏な調和を成している。
私の顔には貼り付けられたような笑みが浮かび上がっているに違いない。これはもはや原作通りではない。私はこの先の答えを知らない。
これからどうなるなんて全く分からない……どうしようか。
「ブラック、こんなところで何をしているかね?」
不意に横から聞こえたそのねっとりとした声に私とクィレル先生は、少しばかり体をビクつかせて、声が聞こえた方を見た。
フンと鼻を鳴らし、大きな態度で腕を組み、私とクィレル先生の間に遠慮なく入ってくる。そうしてクィレル先生の手から私の杖が離された。
『あ、教授……ちょっと』
私はしどろもどろになりながら、ずっと遠くで様子を見つめるドラコが目に入った。
中々機転が利いていている。
私はドラコの方に向けてウィンクをすると彼は一驚した顔で、するりと逃げてしまう。
やっぱりドラコは可愛い。
クィレル先生が説明をしている言葉を無理に終止符を打って、教授は私の襟元を力強く握りしめる。
ス「我輩はこの阿呆に用がある」
端的に威圧的な言葉を撒き散らして、私の襟元を引っ張って歩いていく。こんなのまるで犬みたいじゃないか。
不服げに私は教授に引き摺られながら、段々と米粒のように小さくなるクィレル先生を見ていた。
可哀想な人だ。あの人はなんにも悪くない……けど、今は操られているから、なんとも言えないな。
珍しく黙ってスネイプ教授に引きずられているままにした。そうしてぐるぐると先のことばかりを考える。
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蒼衣(プロフ) - うあ・・・「油性ペンはアルコールで落ちるよ」って教えてあげたい・・・！！！とても読みやすいです！！ (2022年9月27日 13時) (
レス) @page15 id: 07bd606f9d (このIDを非表示/違反報告)
白眉(プロフ) - 夜さん» うわ！！ありがとうございます！めっちゃ頑張ります！ (2022年2月27日 9時) (レス) id: 1c6ab8c3e1 (このIDを非表示/違反報告)
夜 - すごい面白いです。一気読みしました！キャラ設定がぶれてなくて読みやすいです。応援してます‼️すごい好きです♡ (2022年2月18日 16時) (レス) id: bd1153db02 (このIDを非表示/違反報告)
白眉(プロフ) - ノッブ@ウマ娘のトレーナーさん» う、嬉しすぎて……ちょっと今、感極まってます！ありがとうございます！頑張ります！ (2022年2月15日 8時) (レス) @page1 id: 1c6ab8c3e1 (このIDを非表示/違反報告)
ノッブ@ウマ娘のトレーナー(プロフ) - とても読みやすい文体で、夢主に好感持ちました(*´-`)更新、頑張って下さい💪 (2022年2月15日 8時) (レス) @page43 id: 661d0e9254 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：白眉 | 作成日時：2022年2月9日 21時
