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「ねぇ、人の話聞いてる?」とハーマイオニーは、ぐいっと私の方に身を乗り出して、怖い顔で私の目を見つめる。

『え、ああ、なんだっけ』

ハー「だから、あなたが何で男の子に見えるのかを話してたでしょ? 聞いてた?」

『ああ……』と言葉を呟いて、くるくるの髪の毛を真っ直ぐにしようと撫で付けた。

ハー「私、思ってたんだけど────Aって結構顔がいいからだと思うの」

『ええ?私が?』

その時やっとハーマイオニーの顔をまじまじと心底好奇心旺盛な彼女を見る。

「ええだって────」とハーマイオニーの可愛らしい声を遮ったのは、原作通りであるネビル・ロングボトムである。

ネ「思い出し玉だ!」

白い煙のようなものが詰まっているように見える大きなビー玉くらいのガラスの玉が入っていた。そしてそれを嬉しそうに見つめるネビルの手に握られれば、赤い煙へと姿を変える。

ネ「あれ、何か忘れてるってことなんだけど……」

ネビルが何を忘れたのかを思い出そうとしている時、案の定、ドラコがグリフィンドールのテーブルの傍を通り掛かって、その玉をひったくった。

そしてそれに感化されたハリーとロンが立ち上がり、私は意に介さず食事を取り続ける。

二人とも、ドラコと喧嘩する口実を腹の中で案に待ち受けていた。しかし、いつも校内のいざこざをすぐに見つけ出すマクゴナガル先生がサッと姿を現すに違いがない。

私は、睨み合いを続ける一行がいつ手を出すのかと冷や汗をかいて、食べ物をゴクリと飲み込んだ。

『来るよ、二人とも』

「え?」と二人が呟いて、その一行が私をじっと怪訝そうに見つめる。


マ「どうしたんですか?」

「先生、マルフォイが僕の思い出し玉を盗ったんです」とネビルが訴えるようにマクゴナガル先生に縋った。

ドラコはすぐさまテーブルの上において、私をまじまじと見て何処かに去っていく。

そうして呆気にとられたロンとハリーが私を訝しげに目を細めていた。

『なに?』とあっけからんとした口調にロンは「なんにも」と肩を竦めて返事をし、ハリーは頭を傾げて私を見ている。

そうしてそれを終えたハリーは、また心底不服げに思い出し玉を見て喜ぶネビルの方を数回、目をやっていた。

『ハリー』

私は手を止めて、こちらを向いたハリーの淡い緑の瞳を凝視する。

『君、自分になんにもお届け物が来ないから気分が沈んでるんでしょ?』

「えっ」と返答するハリーに、青天白日のごとく明らかな確証を私は持った。

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設定タグ:ハリーポッター , セブルス・スネイプ , トリップ   
作品ジャンル:恋愛
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白眉(プロフ) - いさん» そう言ってもらえると嬉しいです! 最新話で待ってます! (2022年5月11日 19時) (レス) id: 1c6ab8c3e1 (このIDを非表示/違反報告)
- コメ失礼します…作者さん文才ありすぎでは…????凄くなんかあの、とにかく文の構成とか語彙の使い方がすごく好きです!!頑張ってください応援してます!!続き読んできます!!! (2022年5月9日 14時) (レス) @page5 id: 195510f68a (このIDを非表示/違反報告)
白眉(プロフ) - ベルモットさん» ありがとうございます!挫折しないように心を強く持って制作に試みたいと思います! (2022年3月2日 9時) (レス) id: 1c6ab8c3e1 (このIDを非表示/違反報告)
ベルモット - 初コメです。おにきり食べたいさんから、紹介されてお邪魔しに来ました。私も個人的にハリポタの夢小説を投稿している身なので、ハリポタのシリーズは長くて途中で、挫折してしまうこともあると、思います。余計なお世話かもしれませんが、陰ながら応援しています。 (2022年2月28日 14時) (レス) id: df12d0aab7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:T | 作成日時:2022年2月4日 23時

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