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『私が嫌いなら話しかけなければいいんです』と冷ややかに言う。
それから直ぐにスネイプ教授が両手を机に勢いよく置いて、私の顔を目前に今にでも殺しそうな目を見せた。
ハグリッドと同じ黒い目なのに温かみの欠片もなく、冷徹で虚ろで暗いトンネルを思わせる。眉間に寄せられた皺がよく見えた。
私は、やっぱりスネイプ教授のことが好きらしい。
ス「もう一度、言ってみろ！今度は、退行処分にしてやる──グリフィンドール10点減点！」
したり顔をしている私は、肩を竦めて横暴教授に『はーい』と間抜けた声で返事をした。
そうして私を睨みつけて教壇に戻り、また何事も無かったかのように''魔法薬の美学''を私たちに説き始める。
魔法薬の美学を説く。それは
それは私も例外ではなく、後ろにいる私にハリーも「冗談じゃない」と目配せをしてきた。
それに肩を竦めて笑いかけている時、教授はハリーのことを大声で呼んだ。これから始まる展開を知っている私は、ハリーのことが大変気の毒に思えた。
ス「アスフォデルの球根の粉末にニガヨモギを煎じたものを加えるとなんになるか？」
「あ、えっと……」と声を洩らすハリーは、まず第一にロンを見た。
そうして「降参だ」とで言いたげな顔を見た後、第二にハーマイオニーを見る。
ハーマイオニーは、空中に高々と手を挙げていた。
最後に、ハリーは助けを求めるようにして、後ろで手を組み、私の机をトントンと鳴らした。
微弱で私にしか聞こえないような音。まだいたいけな11歳に嫌な意地悪をするな、と鼻で笑う。
それから、目の前にあるハリーの片手を広げさせて、私は答えをその手のひらに書いていく。
ス「ほう、有名人でもこれほどのことが分からないとは」
「いや、ちょっと待ってください」とハリーは、弱々しく声を張り上げて、片手に全意識を向けて集中していた。
ハ「え、えっと……眠り薬です」
まだ自信がなさげなハリーの声は、教授の目を僅かに大きく開かせる。
教室は静かな歓声が広がった。文句のつけ所がないのか、教授はとても恨めしげにした。
ス「ほう、ではもう1つ聞こう。ベゾアール石を見つけてこいといわれたら、どこを探すかね？」
その質問を予想していた私は、スネイプ教授が聞くよりも先にハリーの手のひらに答えを書いている。
ハリーは今度こそ自信を持って、「山羊の胃から取り出す」と声を張った。
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白眉(プロフ) - いさん» そう言ってもらえると嬉しいです！ 最新話で待ってます！ (2022年5月11日 19時) (
レス) id: 1c6ab8c3e1 (このIDを非表示/違反報告)
い - コメ失礼します…作者さん文才ありすぎでは…？？？？凄くなんかあの、とにかく文の構成とか語彙の使い方がすごく好きです！！頑張ってください応援してます！！続き読んできます！！！ (2022年5月9日 14時) (レス) @page5 id: 195510f68a (このIDを非表示/違反報告)
白眉(プロフ) - ベルモットさん» ありがとうございます！挫折しないように心を強く持って制作に試みたいと思います！ (2022年3月2日 9時) (レス) id: 1c6ab8c3e1 (このIDを非表示/違反報告)
ベルモット - 初コメです。おにきり食べたいさんから、紹介されてお邪魔しに来ました。私も個人的にハリポタの夢小説を投稿している身なので、ハリポタのシリーズは長くて途中で、挫折してしまうこともあると、思います。余計なお世話かもしれませんが、陰ながら応援しています。 (2022年2月28日 14時) (レス) id: df12d0aab7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：T | 作成日時：2022年2月4日 23時
