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ス「あぁ、さよう…ハリー･ポッター。我らが新しい─名士だな」
原作通り冷やかし笑いをされているハリーは、少し可哀想だが私はそれを見守ることした。
そうして私が彼に少し目配せをすると「勘弁してくれ」という顔をする彼に、眉じりを下げて気の毒そうな笑みをこぼす。
そして、出席を取り終わる───はずだった。
ス「そして……A･ブラック。 数多の通り名を獲得して気分がいいかね？」
『え、ええ…』と私は呆気にとられ間抜けた声を出して、スネイプ教授を見つめた。
きっと私の顔には、不満げでどこか嬉しげな表情が浮かび上がっていただろうと思われる。
ス「ブラック家というものは何事も成し得てないくせに、すぐに鼻にかけるから嫌いだ」
『そんな、私、単体じゃ、関係ないじゃないですか』
ス「そうか？ その数多の通り名を披露したいが為に、我輩の授業に遅刻もせずご出席なさったわけでは？」
『な、』と言葉を詰まらせて狼狽える。
『いいえ、スネイプ教授に会いたいという純粋無垢な願いを叶えるが為に来ただけです』
仕返しとでも言える言葉を吐いて、教授の顔を仰ぎ見た。
やはり鬱陶しそうな顔を披露した。そして異様とも言える光景に生徒達の動きが化石のごとく止まる。
「言わずもがな──」と腕を組んで廃棄物を見つめるかのような目には暗い
ス「我輩は貴様の間抜けた顔など見たくない。実に──気分が悪くなる。 そのことはお分かりかな？」
『はい、言わずもがな先刻承知のことです』
屈託がない私の言葉に教授は片眉を上げ、生徒達は冷や冷やとことの成り行きを見る羽目になっている。
第一の犠牲者は、これまた気の毒そうに私の方を見つめていた。
私と教授の間には、絶えず「先刻承知」という言葉が往来している。
教授は私が教授を好きであることを先刻承知であり、私は教授が私を嫌いなことを先刻承知である。
先刻承知の上に先刻承知が募っている。これは、
教授は先刻承知のことをいい、私も先刻承知のことを言う。両者は、ただただ先刻承知のことを言い合っているだけだ。
ス「それでは今、貴様が授業の妨害になっていることもお分かりと？」
私は教授の後ろでこちらを伺う生徒達をざっと眺めた。そうして極めて苛つくだろう微笑をしてみせる。
『はい、でも先に突っかかってきたのはスネイプ教授です』
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白眉(プロフ) - いさん» そう言ってもらえると嬉しいです！ 最新話で待ってます！ (2022年5月11日 19時) (
レス) id: 1c6ab8c3e1 (このIDを非表示/違反報告)
い - コメ失礼します…作者さん文才ありすぎでは…？？？？凄くなんかあの、とにかく文の構成とか語彙の使い方がすごく好きです！！頑張ってください応援してます！！続き読んできます！！！ (2022年5月9日 14時) (レス) @page5 id: 195510f68a (このIDを非表示/違反報告)
白眉(プロフ) - ベルモットさん» ありがとうございます！挫折しないように心を強く持って制作に試みたいと思います！ (2022年3月2日 9時) (レス) id: 1c6ab8c3e1 (このIDを非表示/違反報告)
ベルモット - 初コメです。おにきり食べたいさんから、紹介されてお邪魔しに来ました。私も個人的にハリポタの夢小説を投稿している身なので、ハリポタのシリーズは長くて途中で、挫折してしまうこともあると、思います。余計なお世話かもしれませんが、陰ながら応援しています。 (2022年2月28日 14時) (レス) id: df12d0aab7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：T | 作成日時：2022年2月4日 23時
