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私の隣でパーシーがハリーに一通りのスネイプ教授についての説明が終わった時、ハリーは不審げに彼の方を向いていた。
『君も大変だね、ハリー』
〇
ダンブルドアの言葉が終われば、監督生が私たち新入生を連れて人混みの中へと入っていく。丁度、大広間を出て大理石の階段を上がって行く時だった。
私は眠たげな目をこすながら、一歩一歩確実に階段を上がっていた。それなのに、私を後ろから引っ張る力は大変強いもので、言うなれば深い憎悪を持ったような力だった。
『うわ！』と声を漏らせば、誰かが私の首元のローブを持って、グリフィンドール生とは、反対に階段を降りていく。
明らかに私は引き摺られながら、グリフィンドール生の真ん中を降りていく。
私を引っ張る人は間違えるわけもない。黒々としたローブが横目にちらついていた。
『ちょ、私はグリフィンドールですってば、スネイプ教授』
ス「貴様がどの寮だろうと関係ない、貴様の部屋はこっちだ」
『嫌だ！ こっちは、念願のキャッキャウフフの有意義な学校生活がかかっているんだ！』
私はジタバタと階段をおりる度に響く衝撃に耐えながら、助けを求めるようにハリー達の方を見た。
そうして道を開けるみんなが気の毒そうな顔をして私の方を見ていた。
ス「我輩は、全く嬉しくないのに案内をしてやるようにという校長の言葉に従っているだけだ。さっさと来い」
『来いって、教授が引っ張っているじゃありませんか！』
「無駄口を叩くな」と威圧的でねっとりとした声は、ホグワーツに響く。
段々と遠くなる楽園──いや、失敬。段々と遠くなるグリフィンドールの談話室を眺めながら、私は諦めたように引き摺られるままになっていた。
そうして東塔に進んでいく私たちをすれ違う行人が変なものを見るような目で視線を送っている。
『もうちょっとマシな移動方法ってありません？』
ス「貴様にはこれが一番合っていると思うが？」
『辛辣な』と、返しながら私は涎を拭う。
東塔の一番上の方まで来ると、黒を基調とした重々しい扉を教授は開けて、私を力強く放り込む。
放り込むと言うよりか、私を投げたと言った方が正しいような気がする。
『危ね！』と口走り、床に這いつくばった私を見て、鼻で笑う。
くぅぅ、愛おしすぎて泣きます。
私の返答を待たずに教授は扉を閉めて、私は改めて自分の部屋をぐるりと回ってみた。
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白眉(プロフ) - いさん» そう言ってもらえると嬉しいです！ 最新話で待ってます！ (2022年5月11日 19時) (
レス) id: 1c6ab8c3e1 (このIDを非表示/違反報告)
い - コメ失礼します…作者さん文才ありすぎでは…？？？？凄くなんかあの、とにかく文の構成とか語彙の使い方がすごく好きです！！頑張ってください応援してます！！続き読んできます！！！ (2022年5月9日 14時) (レス) @page5 id: 195510f68a (このIDを非表示/違反報告)
白眉(プロフ) - ベルモットさん» ありがとうございます！挫折しないように心を強く持って制作に試みたいと思います！ (2022年3月2日 9時) (レス) id: 1c6ab8c3e1 (このIDを非表示/違反報告)
ベルモット - 初コメです。おにきり食べたいさんから、紹介されてお邪魔しに来ました。私も個人的にハリポタの夢小説を投稿している身なので、ハリポタのシリーズは長くて途中で、挫折してしまうこともあると、思います。余計なお世話かもしれませんが、陰ながら応援しています。 (2022年2月28日 14時) (レス) id: df12d0aab7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：T | 作成日時：2022年2月4日 23時
