21話 ページ23
｢ノエル……ごめんな｣
『……大丈夫だよマックス。僕も言い過ぎた』
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なんかマックスがアッシュを引っ張りながらどこかに連れていこうとしてるけど何処に行くんだろ。
あ、マックスがどっかに行っちゃった
まぁいいか
『アッシュッ………なんかまた身長伸びてない？』
｢そうか？ノエルは小さいな｣
『酷いよ！アッシュ…僕も早くアッシュぐらいの背の高さまで行きたいー…そして、グリフィン兄さんに見せてやりたい！』
｢ノエルはそのままでいいんだよ。小さくて可愛い｣
『それ何回言うの…w』
アッシュといつまでもこんな他愛もない話をしていたい
あの後僕はトイレに行った
アッシュが居なくなり探しに行くと中から呻き声が聞こえた
中を除くとガーベイがアッシュの首を絞めていた
でもきちんと覗くとアッシュも自分の手にフォークを持ちガーベイの首に当てていた
後ろから足音がし振り返るとマックスが急いで走ってきている
『マックス……？』
｢アッシュ……ここか！これ以上問題を起こすな！！グリフィンが！！｣
『……グリフィン？兄さん？』
兄さんがどうしたの？
嫌な予感がする
｢この豚野郎！！｣
アッシュはガーベイのあそこにフォークを刺しガーベイは倒れ仲間と共に部屋から出ていった
気持ち悪い顔。一生見たくないな
まだアッシュは僕がいることに気づいてなさそう
｢おい、大丈夫か？おい｣
｢さっきなんて言った｣
｢え？｣
｢兄貴がどうかしたのかよ｣
｢あっいや｣
アッシュの顔は次第に険しくなる
｢何があったんだ!!!!!!何とか言えよ！聞いてるんだぜ！おい!!!!!!｣
｢いや、それは、その｣
｢言えよ！マックス!!!!!!本当のことを！また裏切るのか！兄貴を見捨てたみたいに｣
『見捨て……た？』
｢アッシュどうか落ち着いて聞くんだ……
グリフィンが……死んだ｣
しんだ……
死んだ？
誰が？
グリフィン兄さんが？
なんで？
｢発作で……？｣
｢いや撃たれたんだ。ゴルツィネの一味に｣
ゴルツィネ……
グリフィン……兄さん……
『……マックス…その話……本当……？』
僕は涙目になりながらマックスに聞く
｢ノエル！聞いてたのか？……それは……その ｣
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作者名：一ノ瀬 潤 | 作成日時：2020年7月28日 1時
