手記玖頁目 ページ11
『終わりました……』
手にも塗り薬を塗り終わり、顔をあげると狛治さんの顔をまるで覗き込むようにお互いの距離が近くなっていた。
手当をしていた時は、早く終わらせてあげなくてはと懸命に手当をしていた。
作業中は気付かなかったがお互いの膝頭が触れてしまうほど狛治さんとの距離も近かった。
少し顔を朱に染め、バツが悪そうに目を逸らす狛治さんを見て慌てて後退る。
『すっすみません……』
自分も顔に熱が集中しているのが分かり、心の臓がばくばく、といつも以上に活動しているのが分かった。
狛「いえ……気にしないで下さい。」
顔は逸らされてしまって見えないものの、狛治さんの耳は真っ赤になっていて。
『ふふっ』
思わず笑ってしまった。
狛「何で笑ってるんですか……!」
笑った私に対して未だに真っ赤になっている顔のまま私に怒り始めた。
『ふふふ、だって狛治さんのお顔がまるで茹で蛸のように真っ赤なんですもの。』
そう言われた狛治さんはその長い薄桃色の睫毛をカッと開かせ此方に近付いて、私の顔を手で覆った。
狛「見ないで……下さい!!」
二人でひとしきり戯れた後、恋雪ちゃんを待たせている事に気づいて慌てて薪をとってきてお湯を沸かした。
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主人公(プロフ) - まゆまゆさん» 本作品を見つけて頂きありがとうございます!私も映画見る前はそうでした笑是非ともこれからもご愛読頂けると嬉しいです(^^) (2021年3月26日 15時) (レス) id: b1a69e75f8 (このIDを非表示/違反報告)
まゆまゆ(プロフ) - やぁ〜、猗窩座とのお話しを探して三千里(はっ?)なかなか書いてらっしゃる方居なくて、見付けたら嬉しくて善逸みたいに汚ない高音でイィヤァァァア〜状態w自分無限列車何も知らずに観に行って猗窩座の第一声で石田彰さんて解って涎垂らしそうな程で、幸せ (2021年3月26日 14時) (レス) id: 442319c796 (このIDを非表示/違反報告)
主人公(プロフ) - 莉子さん» コメントありがとうございます。やっとこさ1を書き終えました。続編も近日公開致しますので是非ともこれからも応援お願い致します! (2021年3月18日 18時) (レス) id: 1c0023d245 (このIDを非表示/違反報告)
莉子(プロフ) - 初めまして!この作品大好きで、ずーっと更新をお待ちしてたので嬉しいです!!!はくじさんと早く会えますように( ; ; )最後どうなるのか気になります!! (2021年2月21日 7時) (レス) id: da7568f49d (このIDを非表示/違反報告)
星 - 小説とても面白くて大好きです!更新頑張って下さい! (2021年1月9日 5時) (レス) id: 43b4052d04 (このIDを非表示/違反報告)
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