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手記伍頁目 ページ7

温かい温もりを感じて、隣を見る。





そこには、私が前世で置いていってしまった……愛しくてやまないずっと探していた人が瞼を閉じて、すやすやと眠っていた。





『はく、じ……さん?』





感情が込み上げて、口をはくはくと鯉のように動かすも記憶に違和感を感じて、飛び起きる。





『私は煉獄さんと、竈門くん達と無限列車の任務だった気がする……ここは、一体……っ!』





一人でうんうんと唸っていると、突然視界の端に現れた二本の腕によって勢い良く布団の中に引き戻される。





そして、その逞しい腕の中に閉じ込められてしまった。





鼻腔に入ってくる匂いはやっぱり彼の匂いだった。





狛「……おはようございます。Aさん。まだ日が昇ってないのでもう少しこのまま居ませんか?」





彼の眠たげな、酷く優しい声色に凄く泣きたくなってしまった。





『狛治さん、狛治さん、本当に貴方なんですか?』





先程まで私の背中に回っていた腕を絡めとって、手をぎゅっと握る。





その手はあの忌々しい紅には染まっていなくて安心する。





私の目と鼻の先にいる狛治さんは、その薄桃色の睫毛をぱたぱたと動かし私をまた強く抱きしめた。





『私は煉獄さんと竈門くん達と鬼を滅する為に列車に乗っていたのに、何故此処に居るんでしょうかっ……』





ぐるぐると頭の中で回る曖昧な記憶を処理しようと頭の回転を早くするため、酸素を吸い過ぎて過呼吸気味になる。





狛治さんはただただとんとん、とゆっくりなリズムで背中を優しく叩いてくれる。





やっと落ち着いた所で狛治さんは私の頬を包んで、目を合わせるように私の顔を上げさせた。





狛「Aさん、貴方は昨日、今日恋雪さんの家に泊まっているでしょう。列車は乗ったことはありません。……きっと悪い夢を見たんでしょう。大丈夫です。俺はずっとAさんの傍にいます。」





いつの間にか目から溢れてしまった涙を狛治さんは微笑みながら拭ってくれる。





そして、瞼に柔らかく口付けをした。

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設定タグ:鬼滅の刃 , 猗窩座 , 狛治   
作品ジャンル:恋愛
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主人公(プロフ) - まゆまゆさん» 本作品を見つけて頂きありがとうございます!私も映画見る前はそうでした笑是非ともこれからもご愛読頂けると嬉しいです(^^) (2021年3月26日 15時) (レス) id: b1a69e75f8 (このIDを非表示/違反報告)
まゆまゆ(プロフ) - やぁ〜、猗窩座とのお話しを探して三千里(はっ?)なかなか書いてらっしゃる方居なくて、見付けたら嬉しくて善逸みたいに汚ない高音でイィヤァァァア〜状態w自分無限列車何も知らずに観に行って猗窩座の第一声で石田彰さんて解って涎垂らしそうな程で、幸せ (2021年3月26日 14時) (レス) id: 442319c796 (このIDを非表示/違反報告)
主人公(プロフ) - 莉子さん» コメントありがとうございます。やっとこさ1を書き終えました。続編も近日公開致しますので是非ともこれからも応援お願い致します! (2021年3月18日 18時) (レス) id: 1c0023d245 (このIDを非表示/違反報告)
莉子(プロフ) - 初めまして!この作品大好きで、ずーっと更新をお待ちしてたので嬉しいです!!!はくじさんと早く会えますように( ; ; )最後どうなるのか気になります!! (2021年2月21日 7時) (レス) id: da7568f49d (このIDを非表示/違反報告)
- 小説とても面白くて大好きです!更新頑張って下さい! (2021年1月9日 5時) (レス) id: 43b4052d04 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:主人公 | 作者ホームページ:http  
作成日時:2020年11月9日 21時

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