死にたがりの俺の護衛【高杉晋助】

３ ページ5

茜side


隊員達が夕餉を食べている間に、私も坊と自分の分を盛って坊の部屋へ向かう。



子供の頃から食事は一緒に摂ると決めているのだ。


「あ」



酒とヤクルコを持っていくのを忘れそうになる。








坊の部屋の鍵を開け、中に入る。



襖の前に盆を起き、中に居るであろう坊に声を掛ける。



「坊、私です。夕餉をお持ちしました」


「あァ」




襖を開けると坊が本を見ていた。



「何を読まれているのですか？」




「………教本だ」



「あぁ………」






師匠…基、吉田松陽。



松下村塾にて教鞭を取っていた。




「…随分、懐かしい、です…………ね」




言葉を遮るかのように、坊は私を腕に抱いた。






「…坊、どうし」


「お前は」





「…はい」



「お前は、居なくなるなよ」






坊は昔から変わらない。




強がりな所も、甘えたさんな所も。



“総督”なんて名乗っているけれど、



本当は違うんだ。






「ふふ、本当に坊は強がりですね」









「………残念ながら、保証は出来ません。



坊の護衛ですし、何より私………






自 殺志願者、ですから」

４→←感謝！

• 金　運: ★☆☆☆☆
• 恋愛運: ★★★☆☆
• 健康運: ★★★★★
• 全体運: ★★★☆☆

ラッキーアイテム

革ベルト

ラッキーカラー

あずきいろ

ラッキーナンバー

8

ラッキーアルファベット

X

ラッキー方角

西 - この方角に福があるはずです

おみくじ

おみくじ結果は「末凶」でした！

ラッキー自 殺方法

焼身

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す