死にたがりの俺の護衛【高杉晋助】

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高杉side




「坊、次は此方の書類に眼を御通しください」



10年来の護衛係、茜。





今日も今日とて全身包帯だらけだ。



どうせまた、飛び降りでもしたのだろう。





「凄いですね、何故解ったんですか？」



「そりゃ此方の台詞だ、



お前の性格を知ってる奴が今のお前を見りゃあ誰だって解る」




「坊は心の声が駄々漏れでしたから」









「それでは、私は夕餉の仕度をして参ります。


何かあれば、何でもお申し付けください」





失礼します、と恭しく部屋から出ていった。


宇宙なのだから夜も昼もねえだろうに。






御霊茜。



アイツァ、10年来の護衛係で






――――――――――――――――――――死にたがりだ。

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