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しっかりと手を合わせて、食べ物にもおばあさんにも感謝する。




「いただきます」




これだけは私の絶対に外せない日課で、食べる前に"いただきます"食べ終わったら"ごちそうさまでした"を1人の時でも必ず言うようにしてる。小学生の頃、私の学校はお弁当を持っていかなければいけない学校だったのだが、前の席の子が1人で食べる時でも友達と食べる時でも"いただきます"と"ごちそうさまでした"を言っていて、私もこういう人になりたいな。なんて思って始めたことだった。



ぶりの照り焼きを割って口に運んだ。




「…!!!!!美味しい!!!!!です!!」




「ふはっ、せやろ?」



あっ、ちょっと声でかかったかな?北先輩に笑われた…。でも本当に美味しい!!!




「久しぶりにこんなにちゃんとしたご飯食べたかもしれないです。本当にありがとうございます!」




「いつでも食べに来てええよ。そないに美味しそうに食べてくれるんやったら大歓迎や」



北先輩は柔らかく笑ってそう言った。
そして「いただきます」と言って北先輩もご飯を食べ始めた。




「「ごちそうさまでした」」





「本当に美味しかったです!!あっ、お皿洗い手伝わせてください!」



食器を下げるときに私はおばあさんに話しかけた。



「ほんま?ふふっ、ありがとぉなぁ」



私はおばあさんと他愛のない話をしながらお皿を一緒に洗った。洗ってる途中、北先輩に「すまんな」と言われたが、寧ろ私がお手伝いしたかったので「全然大丈夫です!!寧ろお手伝いさせてください!」と言ったらまた笑われた。北先輩って、意外とツボ浅いのかなぁ…なんて考えながら少し休憩していた。



「山田、もう20時半やけどそろそろ帰るか?家帰ってやらなあかんこととかないん?」



「えっ、もうそんな時間…?!!そうですね、お風呂入って課題しなきゃいけないですしそろそろ帰ります!今日は本当にありがとうございました!おじゃましました!」



「おん、…って勝手に帰ろうとすんなや。送ってくからちょい待ちぃ」



「えっ?!いやいや近いので大丈夫ですよ?5分くらいで着きますし!!」



「その5分でも何があるかわからんやろ。それにさっきも言うたけど自分のこと大事にしぃ。」



あまりにも真剣な目でそう言われたので、なにも言い返すことができずに大人しく送ってもらうことにした。

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設定タグ:北信介 , 稲荷崎   
作品ジャンル:恋愛
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かゆぅ(プロフ) - リオさん» そう言ってもらえてとても嬉しいです!!本当にモチベ上がります(´;ω;`)ありがとうございます!!! (2021年1月19日 16時) (レス) id: 7bf4457544 (このIDを非表示/違反報告)
リオ(プロフ) - 北さん推しなのでめちゃくちゃ楽しく読ませていただいてます!!!!めっちゃ可愛い北さんをありがとうございます。。。更新頑張ってください!! (2021年1月19日 0時) (レス) id: 13b0fdde50 (このIDを非表示/違反報告)
かゆぅ(プロフ) - 真柴白さん» コメントありがとうございます!!嬉しいです(´;ω;`)更新頑張りますのでよければこれからも読んでやってくださいm(_ _)m (2021年1月15日 11時) (レス) id: 7bf4457544 (このIDを非表示/違反報告)
真柴白 - 北さんが、初々しいですね~♪可愛い北さん大好きです!!更新待ってます!! (2021年1月15日 3時) (レス) id: b8cb4c9ad0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:かゆぅ | 作成日時:2021年1月4日 21時

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