かけだしアイドルの成長譚 (ページ5)

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第3話星ページ5

私は今、全力で走ってる。
え？どこをって？
ふっふっふー…それは、学校の廊下！
いつもなら先生に怒られるとこだけど、先生たちはまだ生徒は来ないと思っているからか、職員室にいる。
つまり、心置き無く廊下を走り回れるの！

え？なんで走ってるかって？
そりゃもちろん、早くひなたと古都花に話したいことがあるからだよ！

あ、ご挨拶が遅れました。
私は星。星って書いてステラって読むよ！間違えないでね！！

やっと教室にとうちゃーく！！

「ひなた！古都花！！」

そう叫びながら教室のドアを勢いよく開け放ち、気がついた。

…誰もいない…

「ああー！？」

私はある事実に気がついて、思わず絶叫してしまった。
そう。今は、先生たちが生徒は来ないと思ってる時間。
つまり、朝早く。具体的に言うと午前6時。

…こんな時間に来てる生徒なんていないよね…

興奮しすぎてそのことを忘れてた。

しょうがないからひなたと古都花が来るまで待とう。

ちなみに私の絶叫を聴いた先生が大慌てで教室にやって来て、私はめちゃめちゃ怒られた。

ごめんなさい…。

ひなたと古都花が登校してくるまで2時間近くあったけれど、手に持った宝物を眺めながらいろいろな妄想をしてたらあっというまだった。

そしてまず、古都花が登校してきた。

「古都花！！おっはよーう！」

「…！？星さん近いです～！！びっくりしました～…おはようございます～。なにか良いことでもあったんですか
～？」

「あ、わかる？ひなたが来たら話すよ！」

「星さんはわかりやすいですから～。それと、私も星さんとひなたさんにお話したいことがあったんです～。」

わ、わかりやすい…？
そうなの…？

それに、古都花の話って…なんだろ？

「あぁもう！早く話したいし早く聞きたい！ひなたまだかなー…」

「そうですね～。そろそろ来ると思うんですけど～…」

古都花がそう言ったときだった。

「ふわぁ～…」

大きなあくびをしながらひなたが教室に入ってきた。

「ひなたひなたひなた！！おはよ！待ってたよ！！」

「わっ、ちょっ、近い！！びっくりした…おはよう！待ってたって…どういうこと？」

古都花が来た時のように突進したら、同じように驚かれてしまった。

「ひなたと古都花に話したいことがあって！！待ってたの！」

「ああ、なるほど…私も2人に話したいことあったんだ。」

古都花だけじゃなくてひなたまで…なんだろう？