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元々この家はすごく大きくて。


私と父と母の三人暮らし。


俗にいうお金持ちの子の家庭だった。



私立の中学に通い、良いものを食べて

質の良い勉強もしていた。



……私は、充分幸せだった。



親子揃って仲も良く、父は仕事が忙しく


なかなか話すことはできなかったけれど、


全然気にしてはいなかった。




「お母さんお父さん!どこに行きたい?」


母「そうねえ…Aが行きたい所ならどこでもいいわ」


父「じゃあお父さんと一緒に遊園地行くか!」



「決まり!」



「あーあ、早くお迎え来ないかな…」



車の迎えが来るまで、私たちは横断歩道の近くで待っていた。



食べ物の話をしたり、高校の話をしたり、


どこの家族よりも幸せそうに。





母「!!」



母「お父さん!!車が!!」



突然大声を出し、


優しい母の表情が一変し、険しい表情へとなる。



「な、なに?!」



私が振り返った時、黒の大型車が私の方へと


猛スピードで向かっていた。



瞬間、足が固まって動けなくなる。


確実に当たると思っていた。



父「危ない!!!」



強く押されて、母と地面に倒れこむ。



「お父さっ……!!」



手を伸ばした矢先、



ドンと車は大きな音をたてて、父は大型車と接触。


5mほど吹き飛ばされて、



車は何事もなかったかのように去っていく。



「お父さん!!!」


駆け寄ると、頭からたくさん血が溢れ、



顔は青白くなっている。



「うそ……!!お父さん……!!」



呼び掛けには返事もなく、ひたすら血が地面をつたっていく。



「お母さん…!!」



私と一緒に押された母も、


頭を強く打ったようで、血が滲んでいた。



「いや、いや……!!!」




「誰か救急車を……!!!」



ほんの何秒かで起こった出来事を、



受け止めきれなかった。



近くで現場を見た人々も、


悲鳴とざわつきの声も、



真っ赤な父と母の血に染められて



頭になんて入って来なかった。




“きっとこれは夢なんだ”


って。

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氷雨*夜更け_時雨 - 受験頑張ってください!!!あとお体にも気を付けて...。 私もひきフェス当たらなかったので行かないです() 更新頑張ってください!応援してます! (2017年5月7日 5時) (レス) id: 60df997ed4 (このIDを非表示/違反報告)
涼月 結羽(プロフ) - るりさん» コメありがとうございます!本当ですか〜!会ってたかもしれませんね!笑 更新頑張りますよ(`・∀・´) (2017年4月1日 12時) (レス) id: 8d90c46065 (このIDを非表示/違反報告)
るり(プロフ) - 更新楽しみにしてます!頑張ってください!!私もXYZ東京初参戦でした!← (2017年3月28日 22時) (レス) id: fbbf934865 (このIDを非表示/違反報告)
涼月 結羽(プロフ) - くるみさん» コメントありがとうございます~!更新頑張りますよ~~!楽しみに待っててもらえるなんて光栄です…笑 (2017年3月28日 20時) (レス) id: 8d90c46065 (このIDを非表示/違反報告)
くるみ - 更新頑張ってください!楽しみにしてます。('∀') (2017年3月24日 17時) (レス) id: c841c9b227 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:涼月 結羽 | 作成日時:2017年1月10日 18時

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