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休日明け…今日は学校なので、
まふくんに怒りながら起こしてもらったおかげでいつもより余裕で登校できた。
けど。
「なんでついてくるの?」
隣あわせに、バスの座席に座って。
まふ「ええ?いいじゃん」
まるで最初からついてくる予定だったかのように。
「ええ……」
私が否定する理由。
それはluzくんと同じで、見た目が派手だから。
ほら見てみて。他校生が全員まふくん見てる。
「まふくん、下見ててね」
私へのぎりぎりとした視線が痛々しい。
そりゃま頭真っ白な若者がいたら変だよなあ。
まふ「坂田ん家行くし、ついでにAちゃん送ろうかなって!」
あぁ…坂田くんか。
まふくんと同じ歌い手の浦島坂田船の人。
私と話したことは一回くらい。
「坂田くん最近どう?」
まふ「んーと最近ちょっとやばい…のかも?」
「やばいって?」
まふ「まあまあ!もう着くよ?」
無理矢理話を強制終了させられて、
学校の門手前の停留所まで手を引かれる。
まふ「じゃ、頑張ってね♪」
「うん、ばいばい」
向こう側の人混みに消えていくまふくんを見届けて、
私は学校内へ足を踏み入れた。
周りにいたクラスメイトに誰かと責められたのは言うまでもない。
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授業中。
ノートの下で仕事のデザインを考えていると、
葉月「おい…」
「なに」
先生かと思って、デザイン画を瞬時に隠す。
葉月「お前もうすぐテストだっていうのに、のうのうとしてられんな」
馬鹿にした表情で私のノートを覗きこむ。
見事に真っ白な状態だ。
「うん知ってるけど…テストまで1ヶ月以上先でしょ?」
葉月「は?お前なに言ってんだ?もう二週間しかねーよ」
「は?!」
突然大声を出してしまい、先生と一瞬目があった。
葉月がけたけた笑うのを横目に私はぎこちなく笑顔を浮かべて気を反らす。
「私…てっきりそうかと」
葉月「ほんっと馬鹿〜変更になったの知らなかったんだな?」
連絡スペースを見てみると、確かにそう書いてある。
まじか…
勉強ができない私には、いつもテストに悩まされる。
「すぐ勉強しなきゃじゃん…はぁ」
ペンを持ち直して授業に集中。
今回数学やばいかも。
休みの日にでも、luzくんに教えてもらおう。
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氷雨*夜更け_時雨 - 受験頑張ってください!!!あとお体にも気を付けて...。 私もひきフェス当たらなかったので行かないです() 更新頑張ってください!応援してます! (2017年5月7日 5時) (レス) id: 60df997ed4 (このIDを非表示/違反報告)
涼月 結羽(プロフ) - るりさん» コメありがとうございます!本当ですか〜!会ってたかもしれませんね!笑 更新頑張りますよ(`・∀・´) (2017年4月1日 12時) (レス) id: 8d90c46065 (このIDを非表示/違反報告)
るり(プロフ) - 更新楽しみにしてます!頑張ってください!!私もXYZ東京初参戦でした!← (2017年3月28日 22時) (レス) id: fbbf934865 (このIDを非表示/違反報告)
涼月 結羽(プロフ) - くるみさん» コメントありがとうございます~!更新頑張りますよ~~!楽しみに待っててもらえるなんて光栄です…笑 (2017年3月28日 20時) (レス) id: 8d90c46065 (このIDを非表示/違反報告)
くるみ - 更新頑張ってください!楽しみにしてます。('∀') (2017年3月24日 17時) (レス) id: c841c9b227 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:涼月 結羽 | 作成日時:2017年1月10日 18時