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そのあとは、お粥を作って天月くんに食べさせてからまふくんと交代して、看病を続けた。



明日は、私が学校だから敷布団を引いて天月くんの部屋で寝ることにした。




「熱は大丈夫?」



一点を眺めている天月くんに話しかけてみると、

脇から体温計を取り出して、私に見せてきた。




天月「平気でしょ」




そこには37.1度と記されていて、


やや高めな気もするが確かに熱は下がっている。



「良かった、じゃあ完全に治るまで寝てようか」



薬を飲ませて、布団を肩あたりまで被せる。




天月「今日は、一緒に出掛けたかったな」



天月「ごめんね…ほんと」




小さく口を動かすと、私と目を合わせる。



「全然そんなことないよ?」




天月「楽しかった?」




「うん、楽しかったよ」



天月「そっか…良かった」



会話が自然と終わり、時間も時間なので


私も寝ることにしよう。



「電気消すね?」



部屋を真っ暗にして、布団に潜り込む。




天月「おやすみ、Aちゃん」



「うん…おやすみ」




天月くんに背を向けて、頭までふとん布団を被った。



……………


天月「Aちゃん」


「…ん?」



数分経ったあと。




天月「こっち来て?」




「まあいいけど…」



暖めた布団から身を出して、天月くんの枕元へ行く。



真っ暗だから歩くのも不安だけど。




天月「少しだけでいいから」



天月「…ごめん」




瞬間、布団の中に腕を引かれて。



「わっ」



背に手を回され、頭の上に天月くんの顎がある状態。



「えっ、ちょっ、まって」



パニックの私を放置して、抱き締める力は強くなる。



天月くんの温かさと同時に、自分の体温も茹でたように、上昇していくのが感じられた。



「天月くん…変だよ」



頭のてっぺんに彼の吐いた息が吹きかかり、


より心臓の拍数が増す。



天月「やっぱり、無理だ…」



彼が最後に言い放った言葉の意味は、



理解できなかった。

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氷雨*夜更け_時雨 - 受験頑張ってください!!!あとお体にも気を付けて...。 私もひきフェス当たらなかったので行かないです() 更新頑張ってください!応援してます! (2017年5月7日 5時) (レス) id: 60df997ed4 (このIDを非表示/違反報告)
涼月 結羽(プロフ) - るりさん» コメありがとうございます!本当ですか〜!会ってたかもしれませんね!笑 更新頑張りますよ(`・∀・´) (2017年4月1日 12時) (レス) id: 8d90c46065 (このIDを非表示/違反報告)
るり(プロフ) - 更新楽しみにしてます!頑張ってください!!私もXYZ東京初参戦でした!← (2017年3月28日 22時) (レス) id: fbbf934865 (このIDを非表示/違反報告)
涼月 結羽(プロフ) - くるみさん» コメントありがとうございます~!更新頑張りますよ~~!楽しみに待っててもらえるなんて光栄です…笑 (2017年3月28日 20時) (レス) id: 8d90c46065 (このIDを非表示/違反報告)
くるみ - 更新頑張ってください!楽しみにしてます。('∀') (2017年3月24日 17時) (レス) id: c841c9b227 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:涼月 結羽 | 作成日時:2017年1月10日 18時

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