No.5 ページ7
〜放課後〜
『「ファイトー！」』
「もっと声を出せ！！！」
「『はい！！』」
「主さん頑張って！」
「そうだぞ主！主ならもっとやれるぞー！」
「他の奴らも、もっと出来るだろ！命令をするのではなく、己がまず行動に移してからにしろ！」
「主頑張って！あっ、そこ！！」
「主は汗かいてても可愛い…ｯ!流石俺の主！！」
はい、陽花です
ただいま刀剣男士の応援を受けながら部活にはげんでいます
刀剣男士は誰か？新撰組です
私は女バスだ
新しい1年生も入ってきてくれた、なので
指導共に、もうすぐ大会がやってくるのでその練習もしています
『そこ、下がって！ゴール下！』
「はい！」
『流石！』
審神者という役目もあるからなのか、指導というか、そこら辺の事は慣れている
「じゃ、10分休憩」
部長がタイマーをセットし、10分休憩が始まる
「あの、先輩…ッ」
私は皆が待ってるから、そこに行こうとしたら後輩に呼び止められた
『うん？何？』
「あの……、私、先輩に褒められると嬉しいです！もっと褒められる様に頑張ります…ｯ!」
と、何故か意気込みを伝えてくれた
『そっか、うん、頑張ってね』
「はいっ！」
彼女は笑顔で頷くと、同学年の仲間の所へと走っていった
『外発的動機付け…？』と呟くがまぁ気にしない
「あーるーじ！お疲れ様っ！」
清光が水筒を私に渡してくれる
なんだろ、コレ
放課後、好きな人が、又はイケメンの先輩が男バスにいて、女子が群がってその人にスポドリやらタオルやらを渡す光景に一瞬錯覚した
「おっ主！お疲れさん」
兼さんが私の頭をわしわし撫でる
『ちょっ、兼さん！頭ぐちゃぐちゃになる！』
「ほらほら兼さん、まずは主さんにタオル渡さなきゃ」
堀川くんが私にタオルを渡してくれる
「お疲れ様、主さん、あともう少しだから頑張ってね」
「主、てりゃっ！」
頬に冷たいモノが当たってビクッと身体が震える
「あはっ、驚いた？これ保冷剤、主の顔、真っ赤だよ」
安定は私の頬に保冷剤を当ててくる
『ありがとう安定、頬がとてつもなく痛い』
「大和守、一回離してやれ」
長曽祢さんが安定に注意を促す
『長曽祢さん流石、…てか、髪が汗で……冷たい……』
汗でまとまってしまった髪を見る
ポニテなので走ってる時にたまに顔に当たって結構痛いのだ
「そういう時は俺に任せてよ、主」
清光がブラシとタオルを取り出す
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作者名：ルカ | 作成日時：2018年4月3日 23時
