No.3 ページ5
「あーー、やっと終わった〜！」
片付けが終わり、教室に帰るなり私の机にぐでーとなってる
『はいはい、お疲れ様』
清光は一回で椅子を四つを軽々と運んで行ってくれた
それを何往復してくれた事か……そりゃ疲れる
「主、安定に似てきてるー……」
少し顔をしかめる清光
『あっははは……』
「主、頭撫でて？」
うつ伏せになりながらも、少しこちらをチラッと見つめてくる
あ、あざとい……
『ｳｯ……そういうの弱いんだからやめてよ〜……』
そう言いながら私は清光の頭をいつも通りに撫でる
「へへっ……俺、愛されてるよね…？」
『うんうん、愛してる愛してるよ清光』
「ラブラブですね〜お二方〜」
と、隣の男子が冷やかしてくる
アホだ、こういう男子が言い始めたら
周りもいい気になって言い始める
「ヒューヒュー！青春してますね〜！」
「お二人はどこまでいきましたかー？」
「キスはしましたかー？」
『…………』
くっだらな…、そうやって冷やかして、何？青春してて羨ましいの？
とりあえず反応したら負けだ
私は知らんぷりしてる
「えっ、俺と主の関係ー？」
清光が反応してしまった
何してるの清光……
「そうねー、俺は主のこと、大好きだよ、もう愛してる、主も俺のこと愛してるって言ってくれた、ね？主？」
『え、…あ、うん』
「主は俺のこと、愛してくれる大切な人、それにそれに、主の作るお菓子、本当に美味しんだよね、今日帰ったら作ってよ！ほら、なんだっけ、えーと……」
うんうん悩んでる清光だが、ハッと思い出し様な顔をした
「あっ、そうそう！カップケーキ！あれ作ってよ！」
『うーん……材料あった？』
「なかったら安定に買いに行かせるから平気だよ」
安定……ドンマイ……
「……え、えと……あの……」
さっきまで冷やかしていた男子達が恐る恐る手をあげた
『え、なに？』
「その……、もしかして……同棲してる…？」
「同棲？まぁ、一緒には住んでるね、けど同棲とは違うかなー、なんて言うんだろ、あれ、あ、お城みたいな感じ！城主がいて、家臣がいて、みたいな感じ」
『ちょっ、清光！何でそんな主従関係ハッキリしてる様な例えで言うの！』
「だって実際そんなもんじゃない？長谷部とか特に、主や主命やらうるさいじゃん」
……陽花って……何処から来た……どこの令嬢だよ……ｯ!
男子達の考えはこんな感じにまとまってた
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作者名：ルカ | 作成日時：2018年4月3日 23時
