No.18 ページ20
私が霊力を札に込める
札からは光が出て、刀剣男士を包み込む
そして光が消える頃には刀剣男士は手入れ済みになる
「手入れ終わりましたね、これで主様に幸運を届けられますね」
「ふふふふふふっ………ぼくもこれで完全復活、さぁご主人様！！ぼくをこれで縛っ「亀甲、うるさいぞ」……長谷部、君は冷たいね、まぁ！それもそれでぞくぞくするけどね！！」
「大将〜！治ったよー！」
いぇーい！みたいなノリで抱きついてくる信濃
信濃……ごめん、鎧が痛い
「兄者、平気か？」
「うん、大丈夫だよ、えーと………なんとな丸？」
「……膝丸だ、兄者」
『はいはい静かに〜、………みんな、敵の気配はする？』
「いや、ないな」
「はい、今のところ敵の気配はありません、主」
『そう………う〜ん……もう、敵は来ないよね……うん、敵の気配はなし、敵は今日は来ない、これで大丈夫かな？』
「はい、異論はありません」
「主がそう仰るならその通りに」
「俺達は大丈夫だ」
「俺も平気だよ、大将」
「ぼくも大丈夫だよ」
『では、刀剣男士は帰城を、生徒は皆直ちに下校を、遡行軍が狙う標的はこの時代であれば審神者である私、もしかしたら遡行軍はまだこの場所にいると思って攻撃してくる可能性がある、だから皆直ぐに撤収ってわけ、平気ですか？校長先生？』
「分かった……各担任、急いで自分のクラスの下校準備を！」
「なぁ陽花！」
男子の集団が呼びかける
『……何？』
「お前……人間じゃないな？何かの超能力とかだろ！？」
「貴様！何て無礼な真似を！直ちに謝罪しろ！でなければその首、繋がってると思うなよ！」
『ちょっ、長谷部！刀をしまって！』
「うんうん、そんな間を持たずにスパッと斬ってしまえばいいのにねぇ、主を貶す輩は鬼同然、鬼退治してしまえばいいのに」
「あ、兄者ぁ……そんな物騒なことを……ッ」
『…はぁ………男子ってそういうの本当に好きだねぇ……ハイハイ、私は人間ではありませんよー、審神者ですー』
と、やけくそ気味に言った
まぁ、審神者ですー、なんて言っても、分からないと思うけど……
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作者名：ルカ | 作成日時：2018年4月3日 23時
