No.17 ページ19
「陽花ｯ!」
友達が駆け寄って抱きついてくる
『うぎゃ…ｯ!』
「大丈夫！？怪我してない？あのク○教師、なんで助けないの！？解雇してやりたいよ！」
『落ち着いて！私は大丈夫だから！！ほら、ご覧の通り！』
ﾊﾞｯと両手を広げて大丈夫だと知らせる
「た、確かに大丈夫だ……」
『ね？平気でしょ？』
「……うん」
遠くから先生が私達の事を呼んでる
『呼ばれてる……、先に行ってて、私はこの人達と少し話があるから』
チラッと長谷部達の方を見る
「うん、分かった」
友達は走ってみんなの所に行く
『ふぅ………みんな、１回あっちに行くんだけど……みんなも来て』
「え、良いのですか！？」
長谷部が目をキラキラさせて聞く
『な、なんでそんなに目を光らせてるの…』
「どうしてって、それは主のお側にいられるからですよ！！なぁ、亀甲！」
「うんうん、ご主人様の近くにいられるなんて最高じゃないかい？それはそうとご主人様、いつになったらぼくの事を縛ってくれるんだい！？」
『私は君を縛る予定はないよ、じゃ、行こっか』
『先生ｯ!』
私達もみんなの所に行き合流する
「あ、本郷さんｯ!良かった！無事で！」
『私は大丈夫です、それより先生、私のことを見る目がとてつもなく痛いです』
興味津々なのか、全校生徒一斉に私達のことを見る
「な、なんだ、何故こちらを見るんだ！？」
膝丸は驚いている
「本郷さん、こちらの狐が話があると」
校長先生はこんのすけを抱いてこちらに歩み寄る
『こ、校長先生！すみません！こんのすけ！自分で歩きなさい！じゃないと今日の油揚げ、君の分を小狐丸にあげるよ！？』
「なっ、酷いですよ審神者様！」
ぴょんっと降りて私の足元で抗議をする
「私から油揚げを奪うなんて！邪道にも程がありますよ！！」
『誰が邪道だっ！……ｺﾎﾝｯ、で、こんのすけ、話は？』
「はい、時の政府からの伝言です、まずこの度は奇襲でありながら良くやったと、給料を3倍にしてくれるそうです」
『さ、3倍っ！？……ﾖｼｯ』
「そして、皆の前だろうが今すぐに刀剣男士の手入れを、また来る可能性がなくはありません、戦力を整えておくように、との事です」
『りょーかい………じゃ、手入れするよー』
私は札を取り出し、それぞれの刀剣男士の前に浮かせる
『ﾊｧｯ!』
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作者名：ルカ | 作成日時：2018年4月3日 23時
