プロローグ ページ1
『はぁ…はぁ……』
朝 AM:8時10分
私は誰もいない通学路を一人虚しく走っている
こんな遅くに何やってるか？
遅刻だよ！！
こちとらわざと寝坊した訳でもないし、私自身が寝坊した訳でもない
では何故こんな時間に通学路を走っているか
理由は簡単である
朝からクレイジーだったから
どんなご様子か教えてあげましょう
朝 AM:6時00分
『………』
私は6時ピッタリ目が覚める
そして目を閉じたまま
そうしてないとまた面倒な事になる
息を潜めていると
静かに障子が開く音がする
そして部屋に入ってくる
「……………」
彼は私の掛け布団を取ると、私の布団の中に入ってくる
その瞬間、私は目を開けてクルっと回転して
布団の中から脱出する
「あーー！主逃げた！！」
キッと彼を見据える
『……朝っぱらからやめてよ……清光』
今日は清光だった様だ
まぁ、布団の中に入ってくるだけならまだいい
昨日は鶴丸、いきなり顔面に水をお見舞いされた
一昨日は長谷部、ずっとガン見してる、起床時間ピッタリに布団をはいで
「主！朝ですよ！起きてください！学校とやらに遅れてしまいますよ！」
大声で叫ばれた
そしてまた前の日は鯰尾、馬糞を持っていて
私の布団に置こうとしていたのだ、冗談じゃない
そして朝餉は朝餉、誰のが多いだ少ないだ、誰が誰の隣に座るか
そしてやっと学校に行こうとしたら今度は鶴丸特製、落とし穴に引っかかった
多少の汚れはあるがそれは学校で落とそう…
密かにそう思って本丸の門を潜ろうとすると今度は安定と清光
「「ねぇ主！どっちのことを愛してる！！？」」
勘弁してくれ……、私は学校がある
しかも4月、新しいクラス、しかも最高学年になるというのに遅刻？ふざけてんのか
―――で、話をつけたと思ったら時間が既に経っている
それで遅刻になりそう、ほら私何も悪くないでしょ！？
全ては刀剣男士のせい、先生に言って仕方が無いみたいなことにならないかなぁ……
『ギリセーフ！』
新しい教室に滑り込む
「あっ、遅い！」
「寝坊？」
仲の良い友達が声をかけてくれる
『あ、いや……うん…ちょっと…』
こんな感じの生活が続くのか…
私がこの学校を卒業するまであと1年
果たして平気なのか……この生活は…？
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作者名：ルカ | 作成日時：2018年4月3日 23時
