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続き3 ページ28

温泉街に入り、湯気が建ち並ぶ建物らに見える物もそれらしくなってきた、とマキヲが笑う。

 俺ならもっと派手にするがな、と宇髄もはしゃぎながらそう言った。

すると、宇髄の隣で歩いているAが突然口を開いた。


『‥‥‥で、ど派手くん。君が私を誘った目的をそろそろ聞いてもいいでしょうか』


 バレた。ど派手の額から薄っすらと汗が滲む。早い、早すぎる、と。

 そういえばこの一般人は一般人でありながら一般人らしくないんだ、と宇髄は頭の中で頭を抱える。(ややこしい)


「‥‥‥‥‥いつから気づいてた?」


『嗚呼最初から。旅行券を貰ったのは偶然かどうかは分からなかったけれど、君が私を誘う時、どこか目が泳いでたからねぇ』


 あの時点で既にバレていたとは。

 流石のAでも夜中なら頭が冴えず上手く誘いにのってくれるかも知れない(最終的には半ば無理矢理誘ったが)と思ってはいたが、まさかここまでとは。

 宇髄はまるで警察から事件の犯人を言い渡されたような気持ちになっていた。


「‥‥‥‥だって、てめぇ。ああでもしねぇと、俺といてくれねぇだろ」


 何処か、むつけたように宇髄はそう言うとAは目をパチクリとさせる。

まるでお母さんに構ってもらえずむつける子供のような理由だ。


『別に、私は特に理由も無い限り人のお誘いは極力は断りませんが‥。まあでもあんな夜中でなければ嬉しいよ、温泉なんて久々だしね』


 それに、とAは言いかけてやっぱり何でもないよ、と言う。


『嗚呼ほら、温泉が見えてきましたよ』

「あー!天元様!Aちゃん!見てください、凄い豪華な旅館ですよー!」

「ふふっ」

「おー‥思ってたよりすごいな‥‥」


 須磨と雛鶴とマキヲがそれぞれ感想を口にする。それを見てAがあ、と呟く。


「どうした?」

『いやぁ、君の好みの女性の範囲がかなり広いなと思ってたんだよ』


 Aの距離が心無しか少し宇髄から離れた気がする。いや確実に離れている。引かれてる。ドン引きだ。

別に俺女好き最低野郎じゃねェよ!!!と宇髄が叫ぶ。


「‥‥‥というか、そう言うテメーはどうなんだよ?
‥‥どういう奴が好きなんだよ」


 ちらりと宇髄はAを見る。すると、Aはうーんと少し悩んだ後で答えた。


『どういう奴というか、好みだから好きになったというよりは、好きだから好みになった、と言う方が正しいですかね』

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ひいらぎ・いろ - 小冬さん» ありがとうございます、いつも小説を書く度に面白いか凄い不安になって、、そう言ってもらえて凄く凄く励まされます!これからも頑張ります! (2021年5月2日 7時) (レス) id: 3d1bfbcbe7 (このIDを非表示/違反報告)
小冬 - とっっても、面白かったです!!もう、夢主の反応とかがめっちゃ面白くていつも思い出して笑っています!!これからも頑張って下さい!! (2021年5月1日 23時) (レス) id: b394ae1541 (このIDを非表示/違反報告)
ひいらぎ・いろ - S_t0606さん» コメントがきたことにはしゃぐ人間はこの世にはいます。(ありがとうございます!)なるほど、、確かに夢主よく宇髄さんといますから、、もしかしたら、、? (2020年11月29日 20時) (レス) id: 79b860e9e4 (このIDを非表示/違反報告)
S_t0606(プロフ) - 宇髄さん宇髄さん宇髄天元様で落ちお願いします (2020年11月29日 17時) (レス) id: 3664f0360e (このIDを非表示/違反報告)
ひいらぎ・いろ - 氷華さん» まさか続編にいけるとは、、(←亀更新人間)こちらこそ、よろしくお願いします! (2020年11月14日 21時) (レス) id: 79b860e9e4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ひいらぎ・いろ x他1人 | 作成日時:2020年11月13日 0時

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