HIMAWARI-3

HARU side DH ページ29

最近密かに準備しているものがある。





今までは、たくさんのペンのために歌ってきた甘すぎるこの曲を、Aのためだけに歌うために。









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A「あっ、ちょっとー！」



DH「何〜？」




A「何って…この録画した映画一緒に見ようって言ったじゃん」



DH「あれ？そうだっけ？」



A「そうだっけって…そうだよ！せっかくポップコーン買って来たのに…」




DH「じゃあ一緒に見ようよ！」



A「ドンヘ一回見たんでしょ？いいよ、もう」



DH「見たけど、いいよ？また見るから。ね？」



A「いい。今度1人で見るもん」



そう言って1人で拗ねて(る振りをして)、スマホをいじってる。


だから、俺はその録画した映画を再生して、Aが買ってきたポップコーンと飲み物を用意した。


A「見ないからね！」


DH「怒ってないで、こっちおいで？一緒に見よう？」



A「……」



DH「じゃあまた1人で見ようっと。ポップコーンもあるし〜」


A「ぁあ！なんでポップコーンまで食べちゃうの⁉私も！」



なんだかんだで俺のあぐらかいた足の中にスッポリと入って、一緒に映画を見る。






その映画は、すごくロマンチックな映画。
2人の男女が出会い、恋に落ちて、離れ離れになったりしながらも、幸せになるっていうラブロマンス。






俺らと一緒じゃん！って思ったけど、Aは俺の前で目を輝かせて映画に釘付け。



クライマックスの、プロポーズのシーン。

両手を口元に当てて、頰を赤く染めて足をバタバタさせて喜んでる。




DH「どうしたの？w」



A「………ちょっ、黙ってて」





え……


そんなに？w




まさに1人の世界に入り込んでいるA。




映画が終わり、映画の感想を言い合っていた。



DH「そんなにだった？」



A「うん！もうね、最高だよね！最後のプロポーズのシーン。あんなプロポーズされたらYESに決まってるよね〜はぁ〜///」




DH「幸せそうだね？」



A「ん？うん、しあわせ〜」





映画を見て、ため息が出る程幸せ気分に浸ってるA。






俺はそれ以上Aを幸せにできるかな？


いや、幸せにするよ。



Aが満面の笑みでYESって言ってくれるのを、楽しみにしてるよ。

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