守りたい ページ22
side EH
珍しいAからの電話に胸を弾ませて出た。
Aの声色から、その電話がSOSで、ただ事じゃないという事がすぐに分かった。
急いで車を走らせお店に着けば、カウンターの前でポツンと床に座り込んだA。
急いで駆け寄ったら、首は真っ赤に腫れてて体は小刻みに震えてた。思わず抱きしめてた。
話を聞けば、きっと犯人は練習生のユニって子だろうって事が容易に想像できた。
イライラとかモヤモヤとか悲しさとか申し訳なさとか…
いろんな感情が、俺の心に表れた。
ドンヘには危なくなる前にちゃんとしろって言った。
なのに、結局Aが傷付いた。
ドンヘ…お前は彼氏だろ?
Aの事本気なんだろ?
いくらアホなお前でも、少し考えたらこうなる前になんとかなっただろ?
ってかなんとかしとけよ!
事が起きてしまって、どうしようもない事実に…当てどころのない怒りがフツフツと湧き上がっていた。
side DH
マネヒョンとユニちゃんが事務所に向かい、俺は急いでヒマワリへ戻った。
外にはヒョクの車が停まっていて、少し安心した。
ドアを開け店内に入れば、うずくまるAとそんなAを優しく宥めるヒョク。
DH「Aっ!」
A「ドンヘっ!」
俺を見た瞬間、泣き出すA。ヒョクはバッとAから離れ、俺はAを抱きしめた。
DH「ごめん…俺のせいで…怖い思いさせて、傷つけてごめん。本当にごめん…」
何も言わず泣き噦るA。
DH「マネヒョンが丁度外にまだいたから、さっき事務所まで連れて行ってもらったよ。逃げられちゃまずいと思って…Aを1人にしてごめんな?」
A「…事務所?」
EH「ドンヘ…お前、まだ言ってなかったのか⁉」
DH「あぁ…、あの子、うちの練習生なんだよ。ここに通ってた子と、俺にプレゼントとかくれてたユニちゃんが同一人物…。今まで言わなくてごめん」
A「やっぱり……あの子が……練習生の子だったんだ…」
DH「こんな事になる前に、俺がしっかりしてれば…本当にごめん…」
A「今日も昼間に来てて、プレゼント渡してって預かってたの……それをまた返してって来たところでこんな事に…」
DH「……そうだったんだ」
EH「……ドンヘ……しっかり守れよ!!!!自分の彼女くらいしっかり守れよっ!!!!なんでAが傷付いてんだよ!!!!」
67人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
shino(プロフ) - 玲奈さん» コメントありがとうございます。初コメントです!嬉しいお言葉に私が泣きそうです〜!完結致しましたので、お楽しみ下さい。ありがとうございました(^-^) (2017年3月15日 12時) (レス) id: 613dbb3495 (このIDを非表示/違反報告)
玲奈(プロフ) - 泣いてしまう場面もあってついつい、夜更かしするくらい読みました!これからも読まさせて貰います! (2017年3月15日 10時) (レス) id: e66615de2a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:shino | 作成日時:2017年3月2日 10時