あれ？普通ってなんだっけ？【ＲＥＢＯＲＮ転生】１７

〜第１６３章〜終 ページ5

「Aちゃん、少し顔色悪かったね…。」

「そう、ですね…。」



今までの私たちなら、きっと見逃していたと思う。いつも通りに振る舞うAちゃんは、顔色が悪かった。
無理してほしくないのに、頼ってほしいのに…、Aちゃんは、１本の芯を軸にしてぶれない。
それが、お兄ちゃんと重なった。


本当は知ってるの。Aちゃんが病気なんだって。…前に、ツナ君が呟いてるのを聞いちゃって……、その時は何も知らないふりをしたけど、どうしても、心配で…。

ツナ君達が頑張ってる。でも、どうしてAちゃんまで───



「いつか、話してくれると良いね。」

「はい！」


お兄ちゃんが無事の可能性が高いことはわかったけど、この目で実際に見ないと安心できない。
だからかな？…お兄ちゃんとかぶって見えるAちゃんを見ることが辛くなるのかもしれないな。…ズボンの裾から見えた脚にあったアザに、胸が痛くなる。

Aちゃんだけじゃなくて、ご飯食べながら寝ちゃったり怪我しているのを見たりすると、私はこのままで良いのかなって、ちゃんと皆のサポートを出来てるのかなって、思っちゃうんだよね…。

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