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今でも忘れられない

音楽もよく分からないまま連れていかれた小さなライブハウス

記憶に残るのは、ひたすら目を光らせてる兄と
誰よりも尖って誰よりも惹かれるステージをしていた彼…

私はどうしてあの時に行動をおこせなかったのだろう
幼すぎた私に、ばかやろーと言ってやりたい




いま、会いたい。













あれから5年…すっかり良い年齢になり今や海外にも進出している大財閥の会社に勤めております。

ゴン!!!!

「うっ…」

JK「あ、すみませ…ってさくら」

「やー、チョンジョングク?」

JK「ごめん、今急いでて。おでこ冷やしとけよ」

冷やしとけってお前さんがドアぶっけてきたんだろ?!
「もうっっ!!」

気を取り直して、…コンコンコン、


「失礼します」

ガチャ、


JN「すごい音したけど大丈夫だった?」

バレてる…
笑いこらえてるじゃん


「……はい。」


JN「さくらってハリポタ好きだよね?」

「え、えぇ…大好きですが…」

JN「明日、ロンドン支部から韓国に戻ってくる社員がいてさ〜、しばらくその社員の世話、いや、教育係をしてほしい」

ソクジン代表、はっきり世話って言ったーー

「ハリポタ好きってだけで…なぜ私が…」

JN「本人の希望なんだよ。男がいい。もし無理ならなるったけ色気ない自分を狙わない賢い女にしてくれって
さっきジョングクに案件抱えすぎてるから無理だって断られちゃってさぁ〜」

「…色気ない自分を?え?は?」

何様なんだ、そいつは。


JN「とにかく、明日からお願いね。
13時に空港着くからそのまま用意したマンションまで運んであげて?住所は送っておくよー☆」
いや、ウインクすな

「さすがにそれは」

JN「もう頼めるのさくらしかいないんだよね。もし、引き受けてくれるなら日本にできたといわれる、ハリポタの…なんだけ、あれ行かせてあげるよ?高級ホテル付きでね」

「としまえん?!高級ホテル?…どうせうちの系列でしょうが……ありだな」

でもあと一声だよ?

JN「しょうがないな…じゃあ航空チケットはクラスをひとつあげるから快適な旅を」

「おっけー!そのお世話係とやら、やります!その代わりちゃんと約束守ってくださいよ?日本楽しみますからね!」

ソクジン代表が、にぃーと笑って手を振るからお辞儀して部屋をでる。やったぁ〜!やったるでぇ〜!!!

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作者名:mint | 作成日時:2023年12月12日 12時

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