玖 ページ10
それにしても、なんだか久しぶりに善逸の優しさに触れた気がする。
そっか、善逸は自分がこんなにひどい目にあっても、私や他の人のことを考えられる優しい人だったんだ。しばらく会っていなかった所為で、すっかり忘れていた。
「よし、じゃあ、薬飲んで一眠りしますか!」
「うん!そうしよ!」
「すげぇ苦いんだけど!!辛いんだけど!!
これ飲んだら飯食えないよ!!」
はぁ、やっぱり善逸は、善逸だ…。よかったような、よくないような…。
「善逸!落ち着いて!そんなに騒ぐと…」
「静かになさってください!!」
やっぱり…アオイさんだ…。
善逸はガミガミ叱られて、すっかり小さくなってしまった。
「善逸!!」
「ギャーッ!!!」
赤い髪の少年が部屋に入ってきて、善逸の名を呼んだ。
「炭治郎…」
うわぁぁぁぁん、と泣きつく善逸。
あぁ、この人が炭治郎か。善逸が懐くのも分かるくらい優しい人だというのはすぐに分かった。
3人は再会を喜びあっていた。
すっかり空気と化していた私を気遣ってか、炭治郎が、
「ところで、善逸の隣の女の子は善逸の知り合いか?」
と、話の焦点を私へとずらしてくれた。
「うん!俺の姉弟子のAちゃん!」
「桑島Aです。善逸がいつもご迷惑おかけしております…」
炭治郎は、ハハっと笑って
「俺は竈門炭治郎です!よろしくな!A!」
その笑顔を私に向ける。
まるでお日様みたいな人だと思った。
「それじゃあ、休むとするか!」
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作者名:春風の通り道 | 作成日時:2020年3月24日 21時