参拾弐 ページ33
三色団子、キャラメルにチョコレート、ラムネも持っていこう!
なんか凄い大荷物になっちゃったなぁ…と、風呂敷を見ながら思った。張り切り過ぎ…?いや、でも私がお金を使う機会なんてほとんどないし、いいか!なんて、適当な理由をつけた。
「こんにちは!桑島Aです!お邪魔しますね!」
庭や屋敷の周りを見てみたが、誰もいなかったので、断りを入れて屋敷に入ることにした。
「あっ!Aちゃん!!!」
3人の部屋へ向かう途中で善逸に会った。
頭の包帯はまだ巻かれていた。
「善逸!!もう歩いて大丈夫なの??」
「うん、まだちょっと痛むけど、大丈夫だよ!
ほんとに来てくれたんだね!」
「善逸の顔が見たくなっちゃったからね!うふふ」
「お、俺も!ずっと会いたかった!!」
からかうつもりで言ったのだが、不覚にも善逸の返答にドキッとしてしまった。
頬が赤く火照り出しそう…。呼吸で、呼吸でなんとか…我慢…!
「あっ!そういえば!!」
突然、善逸が思い出したかのように声を上げた。
「Aちゃん!ここに来るまでに、炭治郎見なかった?あいつ、1番重傷で、まだ怪我治ってないのに、どっか行っちゃったんだよ!」
アオイちゃんたちと探してたんだよ〜、と焦り出した善逸。
炭治郎さん…?あんた馬鹿なのか?
「ごめん、見なかった…。炭治郎の行きそうな場所とか分かる?私探してくるから!」
とりあえず、思い当たる場所なんてないが、もと来た廊下を戻ろうと、くるりと善逸に背を向け、歩き出そうとすると、私の羽織の裾が引っ張られた。
「いや、Aちゃんの所為じゃないし、たぶん炭治郎、今日中には帰ってくると思う…。あいつからは、いつもの音がしてたし、大丈夫だよ。
…だから、ここで待ってよう…?」
こてん、と善逸が首を傾げる。
あぁぁぁぁぁぁ!!!!なんて可愛いんだぁぁぁぁぁ!!!!!お前それ無意識か!?!?無意識なんだな!!!とんでもねぇ善逸だ!!!!!
「Aちゃん?」
はっ!!取り乱した!!善逸みたいになってしまった!!
「そ、そうだね!あの炭治郎が勝手に何処か行くなんて、きっと何か理由があるんだろうし、まさか帰ってこないなんてことないよね!!」
その後、2人でしのぶさんに報告をした。
どいつもこいつもですよ、と笑顔で怒るしのぶさんは、やっぱり可愛いかった。
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーアイテム
革ベルト
ラッキーキャラクター
伊黒小芭内
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作者名:春風の通り道 | 作成日時:2020年3月24日 21時