【ハイキュー】縁下のいとこちゃん (ページ24)

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22話ページ24

研磨side

どうしよ、びっくりしたかな、、、
と、恐る恐る顔を上げてみると、思ったより近くに女の子の顔が。眠たそうな目が印象的だったが、今は興奮した様子で目はキラキラだ。
その勢いに思わず掴んでいた手を離し、1歩後ずさった。

研磨「え、えっと、あの、、」

狼狽えていると、女の子は両手で俺の手を包み、キラキラの目のまま言った。

『アップルパイ食べてくれたの！？』

研磨「う、うん」

『どうだった？』

研磨「すごく、おいしかった」

勢いに気圧されつつも、思っていたことを素直に言う。

『〜！！』

すると女の子は、嬉しすぎるといった様子で、ぴょんぴょん飛び跳ねた。

研磨「特にカスタードが美味しかった」

『ほんと！？うれし〜！カスタードは自信作なんだ！りんごはどうだった？今回はシナモン使わずに作ったんだけど！』

研磨「俺はどっちでも好きだけど、シナモン入ってるのも食べてみたいかも」

『ほんと！？じゃあまた作ったら食べてくれる？』

願ってもない話だった。またあのアップルパイを食べれるなんて。俺は迷わず頷いた。

研磨「うん」

『！じゃあ明日持ってきてもいい！？』

研磨「い、、」

いいよと言おうと思ったけど、そういえば明日はクロが遊びに来るんだっけ。

研磨「いや、明日はちょっと用事あるから明後日がいいかな」

『わかった！じゃあ明後日ね！またね、研磨くん！！』

研磨「ねぇ、研磨でいいよ」

『！うん！！研磨！私はAでいいよ！』

研磨「うん、A。またね。」

ｶﾞﾗｶﾞﾗ

A、ね。よし、覚えた。
最初は仲良くならないだろうと思って名前をよく覚えてなかったけど、なんだか仲良くなれそうだ。

多分クロとも仲良くなれるだろうし、そのうち会うことになるだろうけど、、。

研磨「今は、まだいいよね。」

これはきっと、少しの独占欲。