桃青短編集

忘愛症候群2 ページ9

ころんside

その日は2周年記念で、さとみくんと出掛ける日だった。

〈ピピピ、ピピピ！〉

カチャ。

こ「ん…」

目覚ましを止め、体を起こす。

こ「ん〜〜っ！」

伸びをして、スマホで時間を確認する。

こ「今は…9時35分？」

待ち合わせは確か…。



9時…！？







こ「やっべ！？アラームの設定ミスったぁぁぁぁ！！」

1時間30分遅れてたぁぁ！？

プルルルル！

こ「さとみくんごめん！今起きた！！」

さ「まぁじ？w良いよ、待ってるから」

こ「ありがと！ほんっとごめん！！」

さ「おけおけwんじゃ」

ガチャ、プ________プ________。

こ「早く準備しなきゃ！？」

オシャレな服に着替え、髪型をセットして。

こ「急げ！！」

玄関のドアを開けてそのまま走り出す。

タッタッタッ。

こ「今日は雪かぁ」

なんて陽気なことを考えてる間も、時間は過ぎていく。

タッタッタッ。

こ「はぁ、はぁ」

待ち合わせ場所付近まで来て、彼を探す。

こ「…あ！さとみくん！」

向こうにいる彼を見つけ、手を振る。

さ「ころ〜ん！」

彼もこちらに気付き、手を振り返してくる。

こ「待っててね！今そっち行くから！」

信号が青に変わり、彼のいる方へ行くために歩き出す。

忘愛症候群3→←忘愛症候群

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す