はっぴービっチは紅一点_3 (ページ11)

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ニヤリと笑えばこっちの勝ち

「阿部ちゃん、そこの角曲がったら駐車場あるよ？」

赤信号

阿部ちゃんがこちらを向いて、そして見つめ合う5秒弱

最後まで言わなくても察しがいい阿部ちゃんは、本当にやりやすいから大好き

どちらの家に向かおうとしていたのか知らないけど、阿部ちゃんはそのまま私に言われた通り駐車場へと向かった

車を停めると、阿部ちゃんの体がこっちに向いて、そして軽くキスをする

阿部ちゃんから唇を合わせてきたのは、初めてだったのかもしれない

「ここ狭いから、……後ろ行こう？」

車で行うのが初めての阿部ちゃんは、ただただ私に従うだけ

運転席と助手席から一度降りて、そして後ろの席に座った

阿部「 A、」

再度、キスをしようとする阿部ちゃん

だけどそれを寸前で止めるのは、妖しい笑みを浮かべる私

「ねぇ阿部ちゃん、自分が攻めることができるとでも勘違いしてる？」

彼はそのままフリーズしてしまい

私がからかうように聞くと、目を細めて嫌な顔をするだけ

「阿部ちゃんはね、私の下で組み敷かれてればいいの～。」

耳元でこっそり呟けば、優しくズボン越しに触れていた彼自身のものが微妙に反応する

それに気を良くした私は、カバンからあるものを出した

「今日はね、これ試したいんだ～。」

阿部「 …………何それ？」

「ローションガーゼ、知らない？」

巷で話題の！と、言うものの彼はピンと来てない様子

「たっぷり甘やかしてあげるから。」

そして、ゆっくり彼を車のシートに押し倒した

───

「阿部ちゃん……帰りの運転できそ？」

汗でびっしょりの体、そして車内
むわっとした独特の匂いが車内を充満し、今すぐ窓を開けなければ酸欠になりそうな程むさ苦しくて

阿部「無理。お前は後先考えてなさすぎ。疲れた。」

そう言う阿部ちゃんは、運転を放棄したようにハンドルから手を離した

「このへんにラブホあるし今日はそこ泊まろっか！」

阿部「体力お化け怖すぎる……。」

結局、近くのホテルに泊まって彼が気絶するまでたっぷり遊ばせてもらった

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