# ページ34
*
そんなもんじゃない
え？インスタへの通知が何千件？？
待って、メンバーからもめちゃくちゃLINE届いているんだけど
何、何が起こっているの
深澤「 どうしたー？ 」
私の言葉に反応するかのように、だけどあまり心配そうではない声が私の耳へと届く
「 やらかした。 」
深澤「 は？ 」
「 ストーリー、親しい友達になってなかった。 」
深澤「 ……………え？ 」
ふっかの緊張した声が、ホテル内に響いた
時計の秒針が聞こえるんじゃないかってくらい、静まり返った室内
そしてその糸がぷつんと切れたように、騒ぎ出すのは同時のこと
深澤「 ばっ！！お前！消せ！消せ！ 」
「 消した！消した！ 」
深澤「 てかお前何載せたの！？ 」
「 ホテルの写真と……ふっかと居るっていう文面。 」
深澤「 ………何人見てた？ 」
「 ……7万人………くらい、」
その数を聞いて、あからさまに絶望の表情を浮かべるふっか
いやでも気持ちは分かる
私も閲覧数見て、度肝を抜いた
深澤「 お前終わったな。これ終わったわ。 」
「 え？ダメかな？みんなSnowManがビッチの穴兄弟なの知ってるくない？ 」
深澤「 いや前までは一応匂わせだったけど物理的証拠はアウトだろ。 」
ふっかの声色はいつも以上に緊迫していて、想像以上に嫌な空気が流れる
ここは素直に謝っておいた方が良いのだろうか
「 え、ごめん…… 」
深澤「 おい、滝沢くんからめちゃくちゃ連絡来てる。 」
「 私のせい？ 」
深澤「 お前以外に誰がいる？ 」
久しぶりに見たかも、こんなに怒っているふっかの顔
流石の私も少し反省
だけど30近い男女が裸のままベッドの上でこんな気まずい雰囲気は、耐えられない
「 ごめん、ね……。 」
急遽、ドラマ仕立ての泣き真似をすると
深澤「 え？…………まぁ、あれだ！これでSNSの使い方もう一度見直そうな？ 」
そう言って頭をポンポンしてくれる彼
お前チョロいよ
絶対に女に騙されるだろ
そう思ったのは、秘密にしておこう
*
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 7090人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「紅一点」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：FON
| 作成日時：2020年4月3日 9時
