『再会は残酷な程に』 ページ28
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残すところ、あとは南の国だけとなった
南の国は、元々大我様が領主を務めていたところ
つまり、話がいきやすい
向井さんから大我様に連絡を取ってくださり、大我様が今の領主である阿部さんに連絡を入れてくれたそうだ
一応私個人から話を聞きたいとの事で出向くことにはなったけれど多分すぐに終わると思う
そのため、今回はひとりで行くことになった
向井「ほんまに大丈夫なん?俺行けるけど……」
「ご心配なく!あの二人は顔見知りなので」
目黒さんは別のお仕事が入り、城には向井さんとあと数人の家来の方々のみ
そんな中この土地の領主様を私のために出向かせる訳にもいかないので、きちんとお断りさせていただいた
久しぶりの南の国
少し浮かれていた
 ̄ ̄ ̄
 ̄ ̄
 ̄
「お久しぶりです!」
佐久間「Aちゃん久しぶり〜!」
懐かしいあの館
この前来た時はただただ怖かったけれど、今回は事情が違うから安心して中に入れた
阿部「お久しぶりです、どうぞお入りください。」
大部屋のようなところに通され、一応パラレルワールドの説明をする
阿部さんは、現実世界同様 "非科学的" だの何だの言っていたけれど
それでも佐久間さんと一緒に来てくれるようだった
佐久間「えへへ、それにしても見ないうちにもっと可愛くなったね!」
佐久間さんが私の座っていたソファの隣にやって来る
擦り寄ってきて手を握られた
「そんなことないですよ、笑」
佐久間「本当に可愛いなぁAちゃんは!」
最初は笑える感じだったんだけど
何だかあまりにもぴったりとくっつかれると……
「あの、ちょっと、距離が……」
佐久間「……あぁ!ごめんごめん!」
即座に謝って離れる佐久間さん
阿部「Aさんすみませんね、うちね佐久間距離感がおかしくて。」
佐久間「えへへ、この癖治さないとなぁ〜」
私が警戒しすぎているだけかな
彼はそういう人なのかもしれない
佐久間「北斗くんとは上手くいっているの?」
「はい、もちろん…!」
佐久間「へー。そうなんだ。」
阿部さんが出してくださったお茶とお菓子を食べながら軽く談笑
だけど、少しだけ……なんか、
佐久間「何か申し訳ないなぁ………」
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つむぎ(プロフ) - 全部一気に読みましたが、(名前を伏せて)本に出来そう!って思うくらい面白かったです! (2021年1月11日 22時) (レス) id: 24a1a39c35 (このIDを非表示/違反報告)
碧(プロフ) - 一気に読ませていただきました!面白かったです。 (2020年6月14日 0時) (レス) id: 87b41f44b5 (このIDを非表示/違反報告)
菜月(プロフ) - とても面白かったです!最後までずっと、楽しませて頂きましたいただきました!ありがとうございました!! (2020年4月8日 8時) (レス) id: 57a5053d23 (このIDを非表示/違反報告)
ユーナ(プロフ) - 完結おめでとうございます。ずっと楽しんで読んでいたので少し悲しいです。ストーリーの最後の展開が最高でした! (2020年4月7日 18時) (レス) id: 220040772f (このIDを非表示/違反報告)
ナミヲの家のあろさうるす - 完結おめでとうございます!ひたすら裏のお話は少し苦手だったので、飛ばし飛ばし読んでいたのですが、やっぱりお話がとても面白いです!ストーリーが毎回神がかってます!これからも頑張ってくださいね〜 (2020年4月6日 17時) (レス) id: 2e27670cb5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:FON | 作成日時:2020年3月18日 14時