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深澤「 Aがこのサークル入ってからもう1年経つんだね〜 懐かしいなぁ 、 笑笑 」
彼らとの出会いは月日の長さを忘れさせてくれた
毎日息苦しさしか感じなかったあの地獄の3年間を緩和させてくれるように
渡辺「 未だに俺覚えているよ!『私に愛を教えてください!』だっけ? 」
「 もう恥ずかしいからやめてよ 、 だいぶ前のことでしょ、 」
1年という短いような長いような期間
彼らとの日々は宝物だった
部屋のドアが開けばそこに立っているのは、気だるそうに頭を搔く蓮
深澤「 あ、おかえり〜今回の子はどうだった? 」
目黒「 んあ〜イマイチ 。 まぁ 、 やれれば何でもいいけど。 」
また誰かと愛し合ってきたんだろう
少し乱れた服装と汗ばんだ額がそう感じさせた
目黒「 てか何の話ししてたの? 」
渡辺「 んー?Aの昔話 」
翔太はケータイを手放さないまま
目線はずっと画面
思えば、このサークルに入ってからまともに目を見て話したことはなかったかもしれない
目黒「 何それ混ぜて〜てか、それなら俺も面白い話覚えているよ! 」
「 え、恥ずかしい怖いなに!? 」
目黒「 いや〜ね?だいぶ前に俺とAが2人きりになっちゃった時にさ〜 」
彼ら3人といると全てを忘れることが出来た
あの出来事から逃げたわけじゃない
むしろ向き合うために
自分がきちんと向き合って、十字架を背負うためにも
生きるためには、新しい希望が必要だったんだ
彼ら3人に私が必要とされればそれで良かった
自分の話をしてくれたり、誰かの会話の中に自分がいることで
その人の中では自分が存在していることを確認できた
家にいれば、家族は腫れ物に触るかのように接してくる
だけど彼らだけは違かった
等身大の私が生きることを認めてくれた
だから絶対に彼らにはバレてはいけない
あの日の秘密だけは
私が私でいるために
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琳檎(プロフ) - FONさんの作品が好きで良く拝見させていただいてます。今回の二作品はなんと言うか、生きる価値を考えさせるようなものでした。こういう作品は本当に考えさせられるもので、フィクションだとしても凄いなと思います。これからも頑張ってください。 (2020年5月16日 11時) (レス) id: 45d5a517c2 (このIDを非表示/違反報告)
しょっぴー - 偉そうに長々とすいません。けれど、これ以上にこの作品には感動しました。他の作品は恋愛系が多いですが、こちらの作品は今までに無いような無いようだったので、、、。次の作品を作られる際にはコロナなど体調に気をつけて更新、頑張ってください (2020年4月10日 3時) (レス) id: 52def0e67f (このIDを非表示/違反報告)
しょっぴー - そして、再び立ち直れたのも、しょっぴーと同じで「友達」という存在でした。作者さんがこんなことを体験されたのかは分からないですが、こちらの作品がこちらの作品を目にした死と生の狭間をさまよっている方の命を救えるのではないかと思いました。 (2020年4月10日 3時) (レス) id: 52def0e67f (このIDを非表示/違反報告)
しょっぴー - はじめまして。私も何度かいじめが原因で死のうかなと悩んだりしていた時期がありました。けれど、今はみんなに会いたい。みんなと話したい。そう考えられるようになりました。私も逃げた先はしょっぴーと同じでSNSでした。 (2020年4月10日 3時) (レス) id: 52def0e67f (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - 以前、佐久間くんは他担の子に…でコメントさせて頂いたものです!前作といい今作といい凄い作品だなあと思います。。言葉に現せないんですが、、でもって1日で書き上げてしまうの凄いです、、3部作みたいなので、次も楽しみにしていますね! (2020年4月9日 16時) (レス) id: ef9807ee1f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:FON | 作成日時:2020年4月8日 12時