浮気性な先生…

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うるさいのは、主に樹と大我だけど
(てか 樹)






それに、時々



「俺も買うー。」




ジェシーが加わる感じ









「あんま、ハメ外しすぎんなよー」






私と松村先生は２人で、そんな３人を笑っていて










「全く………アイツらは1週間後がテストだって分かってないのか…………」









そんな ため息をつく松村先生の隣で




「そうだね」






なんて、相槌を打てば
周りの人は、私たちがカレカノに見えるんじゃないか
とか、考えてしまう私のおめでたい頭




だって あの３人が少し前にいて、私たちはその後ろにいるから、何だか２人きりでいるように思えて

デートしているみたい

そんな錯覚にまで陥ってしまうんだ







「松村ー、奢ってよ！」










色々な屋台に回って、結構お金を使ってしまった









「だから、いーやーだ。」









樹なんて、何にも考えずに使っていたみたいで











「京本くんと、金魚すくい したいの！」

「だからって、何で俺が金を？」

「じゃぁ、何のために松村は来たんだよ！」

「言っておくが、俺は財布じゃないからな。」






ぷー、と拗ねる樹
話を聞く限り、どう考えても悪いのは樹だろ








なのに、樹は



「松村、嫌い。」




なんて、暴言







「松村先生、悪くないじゃん。」

「お前は、そっちの味方か！！」

「味方って………。正論を言ったまで。」

「なんだと！……………もういいし。だったら、Aが払ってよ！」






…………は？




「そんなに言うんだったら、Aがお金ちょーだい！」









こいつ、何言ってんの？

だけど、樹の幼馴染みをやっているから分かる
樹には、悪気がないってことを






「え、でも」




私だって、お金ないんだけど




なんて、思っていると











「あーもー、はいっ。」









私の前に立ち







「一応、身内だからな。」










樹に札をあげる松村先生








「ふ、福沢諭吉！！」







なんて、大はしゃぎの樹は
急いで大我の元へと駆けていった









「いいんですか？」

「まぁな。」





と、嫌そうな顔の先生













「でも、嫌そうですよ？笑」







私が笑いながら聞くと









「大切な生徒に払わせるよりは、マシだから。」










なんて、笑っていう松村先生


やっぱり、心臓がもたないよ






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