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*
「松村に、福沢諭吉を貰ったー！！」
と、自慢げに大我に話す樹
「なんで、俺にはくれなかったのに………」
「エヘヘ！俺は、松村の身内だからね〜」
「じゃあ、俺も松村の身内になる！樹、結婚しよ。」
「……………えっ、あっ、えっ、京本くん！？！？」
驚く、樹
てか、公共の場そういうことはやめてくれ………
「俺、これから樹と結婚する。だから金。」
「お前は、何を言っているんだ。」
大我の意味不明の請求に、松村先生は苦笑い
すると、ドーンと突然
空の彼方で、大きな音がした
「花火だ！」
まるで松村先生を大我から守るかのように、打ち上がった花火は
すっごい綺麗な色をしていて
「かーねー。」
「京本くんと…………結婚。」
だけど、ムードぶち壊しの２人が近くにいるわけで
「はぁ」
せっかくの花火なんだから、もっとムードを楽しみたかったのになぁ
なんて、思っていると
「多分俺とAは今、同じ気持ちだと思う」
なんて、微笑みかけてくる松村先生
「だからさ。今度は、２人で行こうな？」
そう言った先生は、爽やかに笑って
遥か彼方に輝く、花火を見つめる
花火の光で反射して、暗くて見えなかったであろう私の赤い顔が、よく目立つ
やっぱり、反則だって
そんなこと言わないでよ、松村先生
「……………そーゆーこと、か。」
ジェシーの独り言は聞こえなかった
楽しい時間というのは、やっぱり早く過ぎ去ってしまうもので…
― ― 次が、最後の花火となります
陽気なお姉さんのアナウンスが入ると
周囲がざわつきだし、目線が真っ暗な空へと向く
すると
「ね、こっち来て」
残りの３人をよそに
私の腕を引っ張って、歩く松村先生
「えっ、先生！？」
私が驚いて言うと
「良いスポットが、あるんだ」
人混みを２人で、走る
しばらく走って、止まる先生
「ここだよ。」
今日、１番の大きさの花火が
空へと打ち上げられた
「ね？ 良かったでしょ！」
と、はしゃぐ松村先生が
なんだか いつもより可愛くて
「うん、そーだね」
私も笑顔で答える
「今 俺のこと、可愛いとか思ったでしょ？」
*
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Moana(プロフ) - 切なくて胸が苦しくなりました、、、。 (2020年5月27日 3時) (
レス) id: f11ef5156d (このIDを非表示/違反報告)
なまりょこ - 泣いてしまったぁ……(いい小説 (2020年2月24日 4時) (レス) id: b59d8b383c (このIDを非表示/違反報告)
ある(プロフ) - 無理、もう、切なすぎて、無理.......素敵な作品に出会えました。ありがとうございます。 (2020年2月23日 0時) (レス) id: ba47fd021b (このIDを非表示/違反報告)
むっく - すごく感動しました。切なすぎます。文字の一句一句から泣けてきます。感動をありがとうございました。 (2015年8月28日 19時) (レス) id: ae69d59b6a (このIDを非表示/違反報告)
くるくる(プロフ) - 感動しすぎて切なすぎて泣きすぎました。素敵な作品ありがとうございます。 (2015年8月22日 1時) (レス) id: d9e44fa14c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：FON
| 作成日時：2015年7月11日 11時
