artifact daughter (ページ8)

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7話ページ8

貴方side

首領に太宰さんか中原さん。もしくはどちらも私と一緒にいる時のみという条件で私は外に出ることを許された。

首領は私に会いに来る度私に謝った。
首領の申し訳なさそうな、どこか悔しそうな顔を見たら部屋から出られない理由なんか聞く気も起こらないし、外に出たいという気持ちも無くなった。

森「Aちゃん。今まで...いや、これからも不便をかけるよ。私も自由に外に出してあげたいのだが力及ばず...。本当に申し訳ない。」

首領はいつも私に謝る。

貴方「首領、謝らないでください。」

森「2人にはできる限り時間をあけさせることを誓うよ。だから、楽しんでくれ。」

貴方「...ありがとうございます。本当に嬉しいです。」

うまく笑えているだろうか。

太宰「ではさっそく外に出ないかい？私もそこの蛞蝓も暇だからね！」

中原「いやっ、俺はまだ書類が...。」

尾崎「中也、書類は私が片付けておくから行ってくるといい。なに、お主を気遣っておる訳では無いぞ？私のかわいいかわいいAのためじゃ。」

私は今日、久しぶりに外に出られることになった。

貴方「あの、おふたりとも迷惑をおかけします。何卒、宜しくお願いします...。」

深く、深くお辞儀をした。

中原「行くぞ。」

その言葉に顔をあげると、目の前には私に手を差し伸べる中原さんがいた。
私はその手を取り、一歩＿＿＿

太宰さんが重い、重い扉を開く。
光が私を包んだ。