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3話 ページ4
とても大きな箱の中に私はいる。
赤を基調とした絨毯
首領がいつも座っているような真っ赤なひとりがけの椅子
その隣に小さな丸い机
机の上には何冊かの本を積み上げている
本棚は壁に埋め込まれており、部屋の場所が取られることは無い
私の一日は本で始まり、本で終わる
この箱に人が来ることなどほとんどなく、私の毎日は退屈という言葉がよく似合う。
戸が開かれた。大きな戸がゆっくりと開かれた。
客人が来た。
青い瞳が箱を見渡す。ひと通り見渡すと、青い瞳は私を見つめた。
貴方「客人が来られるとは珍しい。」
私は何度目を通したかもわからぬ分厚い書物から目を離し、蒼い瞳を見つめた。
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