＿＿＿" ページ22
スキン「…今回はAだった。比較的Aは少ない方でな、急にAから連絡が来て急いで部屋に向かった。急いでいたから、鍵をかけ忘れてしまったんだ。
…すまなかったな。俺たち裏の人間は表の人間とあまり関係を持ってはいけないんだ。その理由は裏の人間をターゲットとしている人間に素性が知られた時、巻き込まないためだ。
これは俺たちがボスとしている人の決まりでね。だから、隠し通そうとしたんだが…バレてしまったな、笑」
コブラ side
スキンから聞かされた内容は予想もしていなかった話ばかりで、あの時怒鳴りつけてしまったことを後悔した。
それは話を聞いていた全員が思っていたと思う。まさか、Aが病気だったなんて知らなかった。
コブラ「スキン。何も知らずに怒鳴ってすまなかった」
そしてコブラに続いてその場にいた全員が謝った
スキン「謝らないでくれ。何も知らない人間があんな光景を目にすれば誰だってそうなるさ」
尊龍「急に話を変えてすまないが、スキン達の部屋の近くで不審な人物を見たぞ」
スキン「不審な人物、？」
チハル「あぁ、あの執事みたいな人っすか」
スキン「執事？…あぁ、それは田中さんだ」
ヤマト「田中さん？」
スキン「あぁ、Aのお世話係兼医者だ。発作が起きたときには必ず田中さんに見てもらうんだ」
雅貴「じゃあ、もしかしてその前にも？」
スキン「ちょうど、ここでご飯を食べた日にな」
村山「Aちゃん…」
ダン「なぁ、話変わるけど、それやったら、なんでAちゃんはあんなに動けるんや？」
ノボル「俺も思ってた。今の話聞くと、走ることさえままならないと思うんだけど、」
スキン「昔は歩くこと以前に、呼吸で精一杯だったよ。だが、どうしても動けなければならなかったから、なんとかして体力をつけて今では激しい運動もできるようになった」
雅貴「どうしても？」
スキン「あぁ。どうしてもだ」
尊龍「それは、スキン達の仕事に関わるからか？」
スキン「それもそうだが、正確に言えばAの過去に関わることだ」
コブラ「過去、」
スキン「話してもいいが、Aの過去はそう軽いもんじゃない。残酷だが、…それでも良いなら」
村山「でも、勝手に聞いちゃってもいいの？」
スキン「前々からAから了承はもらっている。それにA自身が話すには、少々重いからな」
コブラ「そうか。…覚悟はできている」
ヤ・ノ・ダ・テ・チ・村・雅・広・尊「うん/あぁ」
スキン「そうか。じゃあ、話してやる」
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作者名：サラ | 作成日時：2022年11月26日 7時
