隠し事 ページ17
スキン side
A「っ、ぁ"、…ん"っ、」
スキン「A、！発作が来たのか！？」
A「っ、ぅん、」
スキンは急いで携帯を取り出す
スキン「田中さん！Aの発作が始まりました！」
田中「原因はなんですか」
スキン「昼に、少し摂取しすぎたことが原因です」
田中「食べる量は確認してなかったのですか？」
スキン「していましたが、相手からの好意に断りきれず、止めましたがAなりの優しさで」
田中「パターンは」
スキン「Bです」
田中「…そうですか。今すぐ向かいます」
スキン「はい、お願いします」
ﾋﾟｯ
スキン「A、辛いがもう少し待ってくれ」
Aは2年ほど前から病気を患っている。寿命に影響は無いが、少し特殊な病例で世界でもほんの数人しか居ない。
そのために薬もなければ、見られる医者も居ない。田中さんは症状を抑えることが限界で完全に治すことはできない。
そしてこの病気は、Aの父親であるファブルも患っていた病気だ。
A「っ、はぁ、はぁ、」
田中「…とりあえず、これで大丈夫ですね」
スキン「ありがとうございます」
田中「A様はとてもお優しい方です。御自分を犠牲にしてしまうほど本当にお優しい方なのです。ですから、A様をどうか守って差し上げてください。スキンさん」
スキン「分かっています」
田中「では、私はこれで」
スキン「はい、ありがとうございました」
田中さんが帰り、少しするとAは目を覚ました
A「んっ、」
スキン「A、！大丈夫なのか？」
A「うん、大丈夫。ごめんね、せっかく止めようとしてくれてたのに」
スキン「…Aなりの優しさだったんだろ。でも、あまり自分の体を犠牲にするな」
A「…ありがとう。今まで1人だったからさ、優しくされてすごく嬉しかったの ﾆｺｯ」
スキン「そうか…」
Aは幼少期からずっと1人だった。Aが小さいときから一緒に居たが、Aの父ファブルは裏の世界から命を狙われていたため、
後継者であるAの存在を隠すためにAとの接触は禁じられていた。
それまでも、何人もの仲間が死んでいった。その中にはAが大切に思っていた人も含まれていた。
だが、小さいときから何でも1人で乗り越えてきたために、頼り方が分からず、その時もAは1人だった。
俺は、怖いんだ。発作が初めて出たときAは俺たちには黙っていた。
Aがどこかに消えてしまいそうで怖いんだ。
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作者名：サラ | 作成日時：2022年11月26日 7時
