【名探偵コナン】夢色traveler7

今日からお前は安眠枕だ！！【優奈:フリー】3 ページ30

数分車が走ること、たどり着いたのはもちろん私の家じゃない。


何の変哲もない至って普通のマンションだった。


結局ここに着くまでジンが喋ることも、私の質問に答えてくれることもなかった。





『……ジンさん？』





ジン｢黙ってついてこれねぇのか……。｣





『ﾓｳｼﾜｹｺﾞｻﾞｲﾏｾﾝﾃﾞｼﾀ……。』





怖いって！！


その帽子から覗く三白眼の目が怖いんだって！！


ジン、目で人殺せるでしょ！？


ジンが歩みを止めたのはマンションの角部屋。


あんさん、ええとこ住んでますやん！！


というか、ジンってここに住んでるの！？


つまりここ、ジンのセーフハウス！？


え！？いいの！？これ、いいの！？


想定外の収穫すぎて逆に怖い！！


当のご本人はそんなこと全く気にしてないようだし……。


普通に鍵を開けて部屋の中に入っていくジンを追いかけた。


しかし、部屋に入った途端、ジンは部屋の電気もつけず無理矢理私の腕を引っ張り部屋の中にはいっていく。


私はたたらを踏みながら何とか靴を脱いで、部屋に上がった。


何度か振りほどこうと試みたのだが、ジンって意外と力強い……。


電気つけない理由もわからないし、なんで引っ張られてるのかもわからないし、そもそもここに連れてきた理由もわからない！！


ガチャという音でどこかの部屋に入ったのはわかった。


いかんせん暗くてよく見えないのだ。


それに比べて迷うことなく歩みを進めるジンすげぇ……。


自宅っていうのもあるんだろうけど、いくら自宅だからって言ってもこの暗闇の中進んで行ったら1回ぐらいどこかにぶつかったり、してもおかしくないと思うの！！


なのに、この人ったらそんなこと一切ないんだもん！！


そんなこと考えてたら一段と強い力で引っ張られ、倒れ込んだのはフカフカしたした場所。


背中で何かがギシッという音を立てた。


ここまで来ればわかる。


ここ、ベットだ……。


唖然としていると、帽子と真っ黒コートを脱いで、同じように倒れ込んできたジン。


もう、本当に訳がわかんない！！


とりま、緊急事態が発生しそうだったので、急いで逃げようとしたものの、行動に起こしたのは少々遅すぎたようで、逃げる前に隣のジンの腕の中に拘束されてしまった。


ヒィィィィィーーー！！


何をどうしたらこうなるんだ！！


あ、思ったより程よい胸筋！


あと、ほのかに火薬の匂い。


さては今日何発かぶちかましてるな！？

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