【名探偵コナン】夏色traveler

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萩原｢それにしてもAさん、サイズはいい感じなんだけどコレ、俺が着ていい服？｣




『ん？全然大丈夫ですよ。』




萩原｢彼氏の服とかじゃないの？｣




『まさか！！彼氏の”か”の字もいないですよ！！それは、父のです！！』




萩原｢ん！？尚更ダメな気がするんだけど！？｣




『そんなことないですよ。父のって言ってもこういう機会じゃないともう着られることないから……。』




萩原｢………。Aさん、気になってたこと聞いてもいい？｣




『なんでしょう？』




萩原｢Aさんって一人暮らしなんでしょ？なんでこんな大きい一軒家で一人暮らししてるの？普通、マンションとかだよね？｣




おぉ…。




萩原さんって意外と鋭い。




いや、刑事だからこれくらいは鋭くないとダメか。




遅かれ早かれ聞かれるだろうと思ってたけど、これは最速記録だな(笑)





『萩原さん、ちょっと付いてきてもらっていいですか？』




2階には3つ部屋がある。




1つは私の部屋、もう1つは物置みたいになってる。




そしてもう1つは私の両親の部屋。




2人で２階に上がり、何のためらいもなく両親の部屋の扉を開ける。




両親の部屋って言うのもあって、他の2つの部屋に比べたらそこそこ広い部屋。




クローゼットがあって鏡台があってベットが2台仲良く並んでいる。




生活感が溢れてはいるが、この部屋の住人はいない。




『萩原さん、あれが私の両親です。』




部屋の奥に置かれた黒い仏壇。




そこに並ぶ笑顔の両親の写真とお線香、鈴(りん)。




萩原さんがそれを目にすると驚愕していた。

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