CALL MY NAME（黄） (ページ16)

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感触ページ16

安「また寂しい顔しとるやん。アカンよ、ひとりでそんな顔しとったら」

ヤスはよく気づくなぁ

『違うよ、船が激突してきて痛かっただけ』

安「この船も刺し身運んだら仕事終わりやと思ってただろうになぁ。」

『まさか誰かのパンツ乗せるなんて思ってなかったよねぇ。これ誰の？』

安「さっき現部長が脱がされとったわ。」

『あぁ、恒例の。』

安「ほんまアホやなぁ」

ヤス、感傷に浸る隙を与えてこない。
亮のこと考えてるとすぐによって来るんだもん。
エスパーか。
だけど少し有り難い

亮以外の誰かを好きになりたくて、苦しいから。

もう忘れたい。

はやく人の温もりに包まれたい。

『ヤス·····？』
ふいに握られた、手。

安「言ったやろ、寂しい思いさせんて」

『・・・彼女いるんでしょ』

安「別れてる」

『そ、なんだ』

安「Aだけ、呼ばれたらすぐ行くんはAだけやから」

彼女がいないって聞いて、ほっとした自分が確かにいた
昨日まで何とも思っていなかった、久しぶりに会った友達に
たった一晩でこんなに充たされるなんて。

それなのに
亮の手の感触との違いを感じてる自分もいる