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「あ」
車まで戻ってきて思い出したけど
俺、飲んでもーたやん。
えー、どうしよ。
置いて帰る？
代行？
マネージャー呼ぶ？
んー。
「………はい」
「ヨコ、助けて」
「は？！助けて？！どうした？！」
「はよここまできて、車以外で、頼む」
そんままブチって通話切って、位置情報送った。
すぐ既読なる。
電話すぐ出る時は動ける時やねん。
機嫌悪い時の声やなかったし多分すぐくる。
最近はどこも屋外ですら禁煙でたばこも簡単に吸えんからヒマすぎる。
小銭変換用の自販機でコーヒー買って。
ポケットに手つっこむとカサッて音がして思い出した。
あいつの来月のフライヤー。
フライヤーゆうても月に出る演者の名前が載ってるだけのやつ。
8/3、19時。
「す ばる！」
「お、来たやん」
「来たやんやないわ！なんやねん！」
「車で来たん忘れて飲んでもーたからどうしよ思て電話してみてんけど、」
「はぁ？そんな理由？アホなん？」
「ええやん、たまにはうち寄ってけや」
「ええやんてお前、俺来んかったらどうしててん、」
「まあそんときは代行やな」
「･･･アホやな」
さんざんケチつけるくせに嫌とは言わんねん。
もう知り尽くしてるお互いのこの間とか。
「保険めんどいから事故らんでな」
「うるさいわそれが人に頼む言い方かい」
「すんません、お願いしますー。」
言うても渋谷やからな。
すぐやねんけど。
ナビらんでも俺ん家まで行けるコイツすごない？
「なんであんなとこ居ったん」
「んー、話せば長い」
「んならええわ。」
会話それだけ。
するっとマンションの駐車場に入って。
「なんや久しぶりに来たんに意外と覚えとったわ、はは」
「オレんこと好きすぎやん、ヨコ。
今夜襲わんどいてな？」
「アホなこと言いな、帰るわ」
「えー、寄ってったらええやん」
「帰んの。」
「彼女？」
「うるさいわ」
ほーん。彼女ですか。
「いやほんま助かったわ、ありがとうな」
「ん。また連絡するわ」
それだけ言って帰っていったヨコ。
久しぶりに顔みれてお互い安心してるんやと思う。
少なくても俺は。
彼女か。
ふと、脳裏であいつの赤いワンピースが翻る。
「なんでお前やねん」
なんでお前のこと思い出すんや。
頭振って消して。
エレベーターのボタンを押した。
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アイハ(プロフ) - 8七色8さん» はじめまして、七色さま！コメントありがとうございます！とっても嬉しいです♪またこの２人はこの先ちょっと出てくることがありますので(まだアップは先になりそうですが…)お楽しみいただけたら嬉しいです！ (2020年10月4日 21時) (
レス) id: 6e77fc1940 (このIDを非表示/違反報告)
8七色8(プロフ) - 面白かったです、続きが読みなくなるくらい (2020年10月4日 17時) (レス) id: aedfceb73f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アイハ | 作成日時：2020年7月20日 21時
